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自己犠牲・美談・感動の裏側に
自己犠牲・美談・感動という言葉を聞くとつい眉をごしごししたくなるあまのじゃく。「感動を与える演技」などとスポーツ選手が口にするとやめてくれ!と言いたくなる。まして道徳として推奨されるに及んでは・・・。
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「感動は人を思考停止させることがある」との指摘には同感。正直のところスポーツは好きでない。人をあおりたてるあのうさん臭さが好きでない。2020年に向けて少し憂鬱な日々がやってくる。
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昨年3月に掲載されたスポーツによる心の災害への警鐘(小磯典子)に胸を突かれた。勝つことへのプレッシャー、太ることへの恐怖。オリンピックが近づき、切迫度はますばかり。スポーツって楽しいものではなかったか。

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by trmt-ken | 2018-08-17 21:33 | 折々に・・・ | Comments(0)
まめなかの~
懐かしい、わがとこのことばが朝日新聞声欄に。「の~」のニュアンスがなんともいえん~!

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今はなき俳優芦田伸介が、時代劇の松江藩の侍役で仏壇の妻に語り掛ける松江弁にじんときたことがある*。長岡輝子が語る東北弁の語り**にうなったこともある。内容は忘れてしまったのに、懐かしい言葉の響きが今もこころに残る。おくにことばは財産。大事にせねば。
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私自身はNHK のそばで育ち無味無臭な標準語。(東京と言っても下町は「ひ」と「し」が混同したり、鼻濁音が違ったり地域差があるのだけど。)松江に住まいして30年、隠岐に行き来してこちらのことばが懐かしく思いはじめるこの頃。まだしゃべるまではいかんがのう・・・。
そういえば、東京から引っ越してまもなく、3歳のわが子が松江弁を喋りはじめてびっくりしたことがある。法吉保育所おそるべし。
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大事にしたいのはことばだけではない。風景も。赤瓦や田や海や川、蛍、魚、鳥、祭り…この幸をずっ~と、と願う。
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隠岐の島の川のほとりの大木は、威厳にみちて立つ。街路樹のように飼いならしてはならぬと思う。

*水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)(TBS / C.A.L) (第14-21部)第20部 第28話「孤剣に秘めた悲願・松江」(1991年5月20日) - 左近寺又兵衛 役ではないかと思う。も一度見てみたい。
**朗読・宮沢賢治童話 お国言葉で聴く宮沢賢治の世界

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by trmt-ken | 2018-08-02 19:56 | 折々に・・・ | Comments(0)
福岡伸一の動的平衡-聖書のことば-
福岡伸一の視点はおもしろいなあ、とくまさん。実は切り抜きのストックはほかにも。
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聖書の冒頭「初めに言葉があった」をギュツラフ訳では「ハジマリニ カシコイモノゴザル」。「カシコイモノ」とは、ギリシャ語の原典では「ロゴス」であった。
世界を統べ、論理を与える力としてのロゴス。一方で、本来連続し、絶えず移ろいゆくものとしての自然を分節化し、名づける力としてのロゴス。人の知恵の源泉としてのロゴス。それがカシコイモノなのである・・・。
2017.1012朝日新聞-福岡伸一のコラムより

思想や哲学は、今までにある言葉(道具)を使いながら、ないものを現わそうとする。翻訳すると少しづつずれが生じる。殊に哲学など重みのある表現にしたがる傾向がある。生き生きした「言葉の質感」が失われることもある。
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Dijon・St Benigne:栄光のキリスト

聖書は決して禁欲的な書物ではないと思う。雅歌の持つみやびかつ官能的な調べはどうだ。様々な豊穣な文化のうえに思想が生まれ、異なる風土・気質の文化に伝わるとまた姿を変える。生き物のように、建築のように。もはやどれが正しいとは言いきれない。だから、せめて複眼でいたいと願う。

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Moissac:預言者ジェレミー

仏教徒であれば、漢文化された仏典に満足せず、チベットやサンスクリットの原典に触れたいとする気持ちは痛いほどわかる。…語学の天才・空海はどれだけの世界を見ていただろう。
ところで、般若心経小本のサンスクリット写本は、インドやそのほかの世界ではなく日本の法隆寺に伝わっているという。サンスクリット文字自体変遷しているが、空海の文字に、ひいてはひらがなの下敷きになってはいまいか・・・。
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(礼)

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by trmt-ken | 2018-08-01 20:11 | 折々に・・・ | Comments(0)