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猫軍団右往左往
ご家族で米子までおいで頂き皆様有難うございました。猫をかまいたい少年少女が猫数を上回り、猫軍団は右往左往。お茶会のあとは、いつになくそれぞれの引き込み処にこもってしんみりしていました。
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大人も子供も全員自然児、はじける家族:八雲の家

みはるちゃんは、最近バナナを体験。黄色いものはおいしいと認識したようで、カステラに手が出る。うん、おいしい。目も口も精一杯大きく開けて食べたいと意志表示。次に黄緑色のスカーフに注目。甘いんじゃないかしらんと引っ張ってみる。ちょっと元気のなくなった大人も、新生ホルモンがでるみたい。もうちょっと頑張ってみようかなと思う午後。
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上乃木の一家
ところで、よしと君、そちらの猫は子猫じゃないからね。普通の猫だからね。Mintさんちの猫が普通よりずんと大きいだけ。
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(礼)

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by trmt-ken | 2016-10-30 18:05 | mint | Comments(0)
森のくまさん一刀両断
フランスへの行きは自費、帰りは正規の航空券が支給された。有難いことに何回でも途中下車可能で、パリを出発してギリシャ・イスタンブール・インド・中国を経由した。しかし帰国時の大荷物を引きずっての旅はへとへとで、かつ文無し。初めて途上で国際電話をかけて、成田まで迎えを頼んだ。成田から東京までの電車賃にも事欠く浦島さんの帰還であった。
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MintChuChuさんの現場にて
その時のいでたち。3年間お世話になった平行定規を布で巻いてムサシよろしく背負い、トランクを引きずって。この長い定規が曲者で、どこの空港でも足止めを食らい、武器ではないとの説明に汗を流す。ギリシャでも、トルコでも、イランでも。その脂汗の結晶が、ある時コードが絡まって動かなくなった。そこにお出ましになったのが森のくまさん。アレクサンダー大王になりかわってハサミでぶちんと。以来大事なものはみな隠すようになった。家よりも島に置きたいもりのくまさん。
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MintChuChuさんの天井
明日10月29日(土)15: 00よりMint Chu Chu Leather川口商店にてお茶会を計画しています。子供さんと猫が多数参加予定。もりのくまさんも。
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(礼)

【森のくまさん大集合】
森のくまさん島籠り2016.09

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by trmt-ken | 2016-10-28 17:21 | 森のくまさん | Comments(0)
吉阪隆正の長い影法師- 江津市庁舎によせて-
11月18日(金)には吉阪隆正設計の江津市庁舎についてのシンポジウムがある。
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江津市庁舎シンポジウムパンフレットより:現況とは印象が異なる
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江津市庁舎現況:現在のカーテンウォールは幾分おとなしい。

「吉阪隆正の方法」(斎藤祐子)を読む。吉阪先生と直接お話できたのはわずかだが、長くのびた影を踏んで歩いてきたんだなと懐かしい気持ちになった。先生は戦後フランス政府給費留学生第一号。日本館(薩摩屋敷)に住まわれた。
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-江津市庁舎模型「吉阪隆正の方法」斎藤祐子著164Pより
突き出し部分の下面がせりあがってA字の橋脚と呼応している。

渡仏をめざして夏から勉強し始め、冬には留学生試験があった。面接は吉阪先生。私はまだ会話もおぼつかなかったため、作品をなるべくたくさん持参して、しゃべらずに済ませようという作戦をたてた。しかしそうは問屋がおろさず、途中からは日本語になってしまった。そんな無謀な学生に、「あなたフランス人に日本語で説明しますか?」とにやりとし、しかし通してくださった。
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ヴィラ・クウクウは大好きな住宅。動物のよう。無駄がなくて飾りがなくて、本能のまま存在している。「どうだ!」と。
その後パリに先生が見えた折に建築関係者が集った。吉阪研の面々のアフリカでの冒険譚、人間とは思われない野性的食生活に恐れをなした。エスカルゴやカエルやウサギさえ遠慮する私としては。先生はその後まもなく亡くなる。日焼けした仙人のように知性と野性が同居した風貌で、三途の川さえも楽々と越えて行かれただろうか。
(礼)

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by trmt-ken | 2016-10-26 18:40 | 建築 | Comments(0)
旅日記-ケルンへの旅-
ケルンに着くと駅の真ん前に大聖堂がそびえていて度肝を抜かれる。(フランスでは鉄道は古い街区から離れたところに設けるのが一般的。)しかも黒くて大きい。
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Cologne大聖堂内部

ケルンでは、ゴットフリート・ベームさんの事務所を訪ねる。自宅兼アトリエの2軒の建物に、思い思いに図面を描く人、模型工房などがあって、日本人も含め様々な国籍のスタッフが働いておられた。ベーンスベルク市役所・孤児院・劇場などに連れて行って頂く。ベーンスベルクは、中庭にかなりな勾配があり、コンクリートは荒々しく存在感があった。ことに回り階段の裏側は扇状に堰板の跡を残し、ぞくっとするほど魅力的。古さと新しさの幸せな競演。
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ベーンスベルク市庁舎

夜は飲み会。ドイツ語・英語・フランス語・日本語が飛び交って、もうめちゃくちゃな一夜。
(礼)

旅日記-ケルンへの旅-2016.1024
旅日記-フォントネという谷間-2016.1017
旅日記-ローマ駅に住む-2016.0929
旅日記-太陽の高さ・日没-2016.0923

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by trmt-ken | 2016-10-24 21:29 | 建築 | Comments(0)
展示会という共同作業
展示会という共同作業-スタッフの家つくり-

MintChuChuさんの場をお借りして展示会開催中。展示そのものが、川口さんという個性との共同作業であり、また一歩前に出るための一息という気がします。写真も額に入るといつもと違う表情を見せる。並び方を変えながら、考える。私たちは何をしてきたのか、何をつくりたいのか。
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 淳平好みの展示

今回展示中の住宅は、スタッフの計画中の家2軒と現在進行中の住宅1軒。いずれも子育て中の若い世代であること、近くに親世代の住宅があることが共通します。
M邸(八雲の家)はのどかな里山にあります。赤瓦の母屋からちょっと離して、小学生から幼児までの4人の子供さんと若夫婦が暮らします。キジが孵り、野菜や花や木々に囲まれて土に近い暮らしです。テラスで食事したい、ロフトでゴロゴロ寝たい、旦那様の隠れ部屋がほしい、いろいろな要望をどのように料理するか。
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A邸(上乃木の家)は高低差がある敷地です。駐車場を造成し2階ロフトからの見晴を確保しています。コンパクトな平面で、なるべくワンルームに近く全体を感じることができるように。後は予算。どれだけ自力でできるか。無駄を省いて本当に最初に必要なものに集中します。

予算が潤沢にあることはめったにない。八雲のhibiさんの改修で、かなり自力でできることが分かりました。いろいろな人に教えを請うて、体験を積んで、土のにおいのする、家族と共に育つ家をつくりたい。
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動物探し-猫(何匹?)と犬とくまがいる風景
日時:2016.10.20日(木)~11.15日(火)
会場:MintChuChu Leather 川口淳平商店:米子市上福原町

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by trmt-ken | 2016-10-22 10:16 | mint | Comments(0)
生活の中の建物2 家を建てる大切な手順【ご案内】
スタッフの家つくり-本日よりMintChuChu川口淳平商店にて展示会のご案内-
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展示になりきっている猫:色合いもぴったりですがね

今年は特別な年です。私共の若手スタッフの家が相前後して2軒建つことになったのです。
設計事務所というのは貧乏で、スタッフが大金持ちなわけはない。そして、二人とも子育て真っ最中の女性で、いろいろ説得や調整をせねばならないご主人がおられる。そういう中で言い訳無用でいい家にしたい。「本音の家つくり」です。

家事ってとても創造的な行為ではないか。お風呂って、体を洗うだけなのか。階段はワクワクする場所ではないか。もう一度子供の時に還って考えてみる。空間を味わってみる。設計は性別や年齢を飛び越えるための魔法の杖かもしれません。
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ひょっとして私たちの家?:いえいえ。
ややもすると、森のくまさん(所長)が有難迷惑な案を考え出します。仕事で煮詰ると住宅を構い始める。やはり住宅設計は面白い。思えば25年前の自邸での経験は、成功も失敗もみんなその後の栄養になった。こんなに楽しい経験は人生で何度もない。所長に負けるな。
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私たちの家です。
日時:2016.10.20日(木)~11.15日(火)
会場:MintChuChu Leather 川口淳平商店:米子市上福原町
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店内では、なり切り猫・ふかふか猫・つやつや猫・甘えん坊猫・ダイエット推奨猫などに加え、置物猫・手招き猫などが勢ぞろいしてお待ちしています。

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by trmt-ken | 2016-10-20 10:06 | mint | Comments(0)
旅日記-フォントネという谷間-
山の上に壮麗に建造されたクリュニー系の僧院に対し、シトー会の修道院は谷間にひっそりと蹲っている例が多い。パリからディジョンへの中途のモンバールから徒歩で4キロほど。人里離れた谷間のフォントネ修道院は、時間が止まったような美しさであった。
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fontenay:礼拝堂

装飾を禁じ、プロポーションと精緻な職人技だけで石を活かす。北仏ではゴシックの花盛りでも、あえて息を殺したようなぎりぎりのロマネスク。この美意識は、歴史を飛び越えてクラシックの端正なプロポーションに繋がっていく。
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fontenay:回廊
国有ではなく私有で、一画に所有者が住んでおられた。スケッチをしていると、どこからともなく少年が現われて、色付きタイルの残っているところに案内してくれた。黄色と褐色の床タイル。スケッチのいいところはたくさんある。その空間にたたずむ時間。刻印される印象。そして、周りの人が警戒を解いて話しかけてくること。
(礼)

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by trmt-ken | 2016-10-17 21:14 | 建築 | Comments(0)
生活の中の建物2 家を建てる大切な手順 【ご案内】
「家を建てる大切な手順」-スタッフの家つくり-ご案内

自宅を設計することはそう何度もあることじゃない。急に忙しくなったり、おたふくかぜにかかったり、行ったり来たりしながら、若いスタッフの自邸づくりが進んでいます。一般的に依頼されて設計するときには、雑談もふくめ、いろいろ話をしながら進めるのですが、スタッフの家の場合別の進め方があることにふと気づきました。スケッチを見ると言葉以上に考えがわかるのです。考えるための道具として「言葉」ではなく「絵」を描く。建築という職業の病気かもしれませんが。
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親世帯との距離・夫婦間の距離・子供との目線などなど。そしてもうひとつ。設計という行為が、今までどちらかというと男の頭脳でまとめられてきたなと思うのです。女性であっても、男の論理で考えていることは多い。論理を否定するわけではないけれど、視点を意識的に変えてみる、違う補助線を引いてみることは有意義だと思います。新しい一歩へ。

例えば、家事って家族へのサービス以上に、創造的な行為ではないか。お風呂って、体を洗うだけなのか。階段は上下移動を伴うワクワクする場所ではないか。もう一度子供に還って考えてみる。空間を味わってみる。設計は性別や年齢を飛び越えるための魔法の杖かもしれません。-なんでもなめてみる、かじってみる、みはるちゃんを見ながら考えたこと。

昨年に引き続き、米子のMintChuChu Leather 川口淳平商店の場所をお借りして、模型や図面の展示をいたします。「お茶会(10月29日)」も計画しています。
ご来場をお待ちしています。
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日時:2016.10.20日(木)~11.15日(火)
会場:MintChuChu Leather 川口淳平商店:米子市上福原町
(礼)

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by trmt-ken | 2016-10-13 17:11 | mint | Comments(0)
200年もののお宝の竹
寺の改修現場。解体の真っ最中。
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むくりのある屋根を守ってきた200年ものの竹は、飴色になり、竹細工の方にはお宝だそうな。大凧に使うとよく飛ぶとのこと。本業の「調律師」との関係は不明なれど、掘り出し物に出会った喜びに感染してなぜかこちらまで嬉しい。切り口が鋭利で、揃っていて、きっと日本刀を十字に組んだもので切ったのではないだろうかなどとの説に聞き入る。「へえ」とか「はあ」しか合いの手はないけど、現場は生き生きして。そういえばどこぞでは、土も大事にされていた。
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日本では昔から、家も着物も組んで、解いて、洗って、組直してを前提にしていたなあ。田んぼだって、畔を直すことはあっても、土を捨てることはない。いつからなんでも「買って捨てる」になったのだ。
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(礼)

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by trmt-ken | 2016-10-09 20:30 | 建築 | Comments(1)
菊竹清訓「代謝建築論」を読む
菊竹清訓「代謝建築論(復刻板)」を読む。

大社庁の舎についても記述があり、直観的に感じていたことが当たっていてほっとした。新しい知見としては、建築と自然との時間的対話に言及されている点(96頁)。雨が、水跡が時間をかけて作る水自身のデザインを想定されていた。また、更新の可能性についても。「横材は当初色つきの強化ガラスで構想していたが、・・・中略・・・プレキャストコンクリートに置き換えた。近い将来ガラスの技術の進歩によって実現可能となれば、外壁部分は許されれば全部ガラスにとりかえたいと思う。」(94頁)と言われている。

あとがきにおいて、我が国の建築について、西欧のように創造と模倣を峻別することなく、人を介して流儀や伝統が継承されてきた参加型の文化ととらえ「更新」と表現されている。遷宮は文化継承の一つのかたちであると思う。時を継いで蘇るとはどういうことかを今再び考えたい。
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母校の高校は菊竹邸スカイハウスを見下ろす丘の際に立っていた。美術の時間に同級生はほぼ"90%向かいの丘に建つ丹下健三のカテドラルを描くのだけれど、私はなぜか眼下の菊竹邸を描いた。周囲の芝生の緑が美しかった。建築に進むかも知らず、菊竹の誰かももちろん知らない女子高生の時。
(礼)


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by trmt-ken | 2016-10-08 20:51 | 建築 | Comments(2)