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カテゴリ:折々に・・・( 135 )
今日が出発の日
朝日ウィークリーの人生相談。2019.0714

孤独で、生きているだけの存在で、自殺さえ考えた。長くなってごめんなさい。でも書いたことで少し気持ちが楽になった…という相談者。
それに対し、今日があなたの再出発の日ですよ、と。私に書いたことですでに一歩。これは希望です。・・・真摯な、ほとんど宗教的とさえいえるやり取りに、思わず涙ぐんだ。社会からはじき飛ばされた者の悲しみ、それが事件になり、社会問題になるこの頃を思う。そして「聞く人がいる」ことの重要性。自分は人間嫌いですこし冷たい性格だが、少なくも感受性は保持したいと願う。

どんなに悲しくても、今日が出発の日。(礼)

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by trmt-ken | 2019-07-14 20:46 | 折々に・・・ | Comments(0)
豆棋士外野応援団
プロ棋士仲村菫さんが活躍。かくれ応援団としては目が離せない。
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囲碁にはとんと疎いが、菫さんが娘の小さい頃にそっくりなので、なぜか目が離せない。小さな記事まで切り抜いて夫婦ともどもながめている。
負けて悔しそうな顔もかわいいし、嬉しさを押し殺しているのもおかしい。目をぎろっとむくところも。他人の空似に一喜一憂。どこぞよりバカだねえ…という声が聞こえそうだが。菫さんだって、父親が「僕のプロ人生の中でも一番うれしい」と言っている。どこでもみんな親ばかで。
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小学生の頃ピアノの発表会の後で:(菫さんではない。右端)後なのでみんなほっとした表情。娘(薫)は練習では失敗しても本番ではうまくできる。先生に言わせれば「薫のクソ度胸!」だそうで。スタンウェイのグランドピアノは自宅のアップライトより弾きやすかったとのこと。ふーん。やっぱり「クソ度胸」だ。ハラハラして損した。
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相棒(コントラバス)ドロシーと。アパートが雨漏りしたときにはドロシーだけ抱えて避難したそうな。

by trmt-ken | 2019-07-09 18:41 | 折々に・・・ | Comments(0)
牛乳の味
100年前の7月7日に乳酸菌飲料カルピスが世にでたそうな。(朝日新聞天声人語)
脱脂乳からこれだけの味を作ったのはえらい、と思う。昔の学校給食のミルクは脱脂乳で、ひどくまずく、息をとめて飲まねばならなかった。ユニセフという名称をはじめユニ‥とつくものはすべて、あのまずさと分かちがたく結びついてトラウマになってしまった。

島根に住んで有難いことの一つが、乳製品のおいしさ。バターもヨーグルトもチーズも。給食のミルクと比べてはばちがあたるが。くまさんでさえ店を選び、念を押さないでもちゃんと木次乳業のヨーグルトを買ってくれる。
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昨年出版された「忠吉語録」DOOR BOOKS

ひと昔前初めて木次乳業の社長さんにお目にかかった時、「百姓」とでっかく誇らしく書いてある名刺を頂いてびっくりした。理念だけではない。味が良く、そして経営が成り立っているというのは大変なことだと思う。ストレスのない生活をしている牛の乳は本当においしい。それでもなお、赤ちゃんには母乳をと言われる。ひとことひとことが天から降ってくる恵みの雨のようだ。
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2012.0430 佐藤忠吉氏のお話を聞く会の様子:ひびきあうもの展にて:講演会風でなく、囲むように配置して。
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会場に入りきらないほどのお客様がつめかけて中庭にあふれた。展示のテーマは「食」。玄関からスロープにも野菜(ストレスのない野菜!)が並び、ギャラリーに似合って嬉しかった。
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by trmt-ken | 2019-07-08 18:45 | 折々に・・・ | Comments(0)
池の渕
荒神谷ではハス祭り。池は湖とは植生も生き物も様相を変え、ひっそりと奥まって別の魅力を見せる。
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高校生の頃、本駒込の六義園に絵を描きに出かけたことがある。水面には木々が写り込み、水中の藻が揺らめき、さざ波ですべては混然となり、何を描いたらいいのかどこからはじめたらいいのか呆然としたのだった。

その体験を2度思い出した。モネの睡蓮の前で。それから、ロココの室内で。オテル・ド・スービーズ(ボフラン:パリ)。ロココの時代はバロックをソフトにした時代と軽く扱われている向きがあるが、反転する曲線は無限に増殖し、建築から家具・織物・食器まで覆い尽くし、食い尽くし、それが鏡の中の虚の世界にまで続き、無限運動をするようかのようなめまいを感じた。円は元来た道に戻るが、反転曲線ははびこる。獰猛でさえある。優美な皮をかぶった肉食の野獣のように。
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                  両側は鏡の中の虚像(Hotel de Soubise)
水・ガラス・鏡は魔の世界。清冽にもなる、獰猛にもなりうる。

六義園に写生に行ってきたと言ったら、母が六義園は最初のデートの場所だとポロリと言った。父はポロリとも言うような人ではない。平穏にみえる夫婦の仮面の下は清冽か、獰猛か、混沌か。今は知る由もなし。泉下の人となって久しく。(礼)




by trmt-ken | 2019-07-06 20:00 | 折々に・・・ | Comments(0)
触感に分け入る
福岡伸一のコラムを読むと、いろいろなことを思いつく。
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歌手でも私はハスキーボイスが好み。音に手触りがある。
織物でも、建築でも。さらっとしたりざらっとしたり。狭い壁の中の廻り階段など陶然とする。一方、つるっとしたものは是非ともひやっとしていて欲しい。アドルフ・ロースの石の使い方!

ようやく梅雨に入る。昨夜は蒸して、蚊に刺されて目を覚ました。タピオカ5杯分、蚊の子育てに貢献。(礼)

by trmt-ken | 2019-06-30 13:03 | 折々に・・・ | Comments(0)
和紙によせて
和紙の将来が怪しいという記事を見た。原材料のとろろあおいの生産農家が撤退の危機に直面している。わりに合わない労働、後を継いでくれとは言えない状況に陥っているという。

先日、和紙張りを自主施工された住宅を訪ねたばかり。石州和紙を、ご主人が壁・天井に張られた。天井はなかなか手ごわかったとのこと。
和紙は素材として優秀で、健康にももちろんいいが、濡らすと可塑性があり、難しい形状や素材にもなじむ。照明器具やコンセントプレートなどにも張れるようで、同一素材で包まれたようになるのが魅力。出雲和紙・石州和紙・斐川和紙・勝地和紙など、島根各地にもある和紙がいつまでも元気でいて欲しい。
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自宅では壁に張った残りを、額縁に張り付けている。額縁はもともとは全部金色で、我が家には少し派手であったので、内側の一側をのこして包んでしまった。グレーの厚手の出雲和紙(安部信一郎さん作)を使用。

中身の絵は恩師・田辺謙輔先生(春陽会)の作品。メキシコで描かれた一枚。田辺先生は恩師で恩人。人はこんなにも純粋になれるのだ、と思う。南仏での制作旅行の帰りに、ご夫妻でパリの留学先に寄ってくださったこともある。油絵具の匂いをぷんぷんさせて、絵の具の飛び散った服を着て、「なんでだか、街の人が俺が絵描きだとわかるようなんだ…」とつぶやく。本当に絵が好きで、建築学科の学生のへたくそな絵でも、どこかしら良い所を見つけてほめて下さった。褒め殺しに会った学生たちは、先生の亡くなられた後もなお、折にふれ横浜のご自宅に集まった。うまいとか、下手とか、そんなことはもうどうでもよくて。バリケードの喧騒のなかで、絵とは生きるともしびのようなものだった。
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ちぎった和紙を麻布にのせた服。ただの白衣のようなものにわずかに潤いを加えて。こういう手法ならば、あの服もこの服も生き返るんじゃないかと妄想する貧乏神。断捨離よ、さようなら。

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白洲正子の紙子の帯(母常子が遺した楮の揉紙の帯-「白洲正子のきもの」より)。
そういえば愛用のマスキングテープも和紙であることがポイントの一つ。適度の丈夫さと、柔軟性があり本体を傷めない。それでアートにまで昇格しつつある。(礼)
愛用の文具2015.0507 
200年物のお宝の竹 


by trmt-ken | 2019-06-20 08:50 | 折々に・・・ | Comments(0)
アートは何をしてもいいか
週で一番楽しみな「読書欄」で、耐え難いことがあった。これはアートなのか?
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朝日新聞2019.0615

白黒のシルエット上で文字が反転していて、読もうとしたら吐き気がした。しかも半日以上違和感が消えない。
くまさんは、読まなければいい、といった。で、読まない書評ってなに?

かって、素人のぶれぶれ画像を見てトイレに駆け込んだことがある。後から、幼児もそういう画像に異常反応をすることがあると知った。点滅の激しさ、過剰なスピード変化も乗り物酔いのようになる。

ナイーブさの表れか、時代遅れか、とも思うが、それでも限度は必要ではないか。医学的にはどうなんだろうか。
ついでに言わせてもらえば、定時ニュースで、あるコーナーになるとその間バックグラウンド音楽がかかる。これも不要。(デリケート派代表)



by trmt-ken | 2019-06-16 10:42 | 折々に・・・ | Comments(0)
ちまきという文化
ちまきたべたべ…と歌っていた幼いころ、実は「ちまき」がどういうものか知らなかった。
ただこいのぼりに縁のあるものとして歌っていただけ。
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地方に住み、歳を重ねて、はじめて笹の香りの旨さを感じるようになった。
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息を吸って万緑の力を頂く。(礼)

by trmt-ken | 2019-06-05 11:43 | 折々に・・・ | Comments(0)
ホーランエンヤの子供版
親が舞うのを見れば、そら子供はマネするわ!男の人が化粧して、派手な衣装で、風を切って踊るのだもの。
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出雲郷(あだかえ)幼稚園・保育園のこどもたち



by trmt-ken | 2019-05-30 13:05 | 折々に・・・ | Comments(0)
皮磨き
壁磨きに続いて、皮磨きにはまりそう。
バッグが大分くたびれてきたので、再生グッズを購入。靴以外にも使える顔料タイプのクリームを塗ってみる。なんと、新品同様に復活した(吾輩基準では)。
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むむ。死んだ皮でこれほど効果があれば、生きている「皮」ではどうか?...と、ふと思う初夏の夜の夢。(だいぶくたびれてきた皮に包まれている人の夢はらちもなく)
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by trmt-ken | 2019-05-28 17:28 | 折々に・・・ | Comments(0)