人気ブログランキング |
カテゴリ:着物つれづれ( 22 )
働く服・旅する服
仕事柄、現場で梯子を登ったり鉄筋の上を歩いたりする。船でごろごろして海を渡ることもある。ゆとりのあるガウチョパンツは必需品。穿きやすいパジャマを型紙代わりにして、トップスとパーカーとついでにスカーフを作っておく。それからあちこちにポケット( クマさんのポケットは鬼門だが)。濃紺の麻で。こうしたベーシックなものはどうしても黒と紺からはじまる。
f0202518_19485077.jpg
新幹線のトイレで、サングラス、黒帽子、黒装束の不審人物が見えた。近寄らないでおこうと思って見直すと、鏡に映る吾輩ではないか。これはちいとなんとかせねば・・・と、せめて黒を紺にしてみた。そこからの道が遠い。黒脱皮宣言はしたけれど。

簡単な服の造り方を尋ねられると、得意げにいろいろ引っ張り出す。大体は縫う箇所少なく省エネ仕様。その時の体形にぴったり合わすなど、不経済なことは絶対にしない。それから一重でざぶざぶ洗えるのがいい。スーツもヒールの高い靴も人と張り合って交渉する衣裳で、物を作ったり、土や水をかまったりするためのものではない。
f0202518_13554652.jpg
デニムの縞の仕事着にて石膏型取り中のスナップ、40年前。今も変わらず後継仕事着を愛用している。別珍の冬用と麻の夏用。こういう服は汚れてかえってさまになる。最近料理にはまっているのも、汚れてもいい仕事着のおかげかもしれない。しかし、汚れてもいい仕事着=日常着になると、だんだんくまさん化現象まっしぐら。問題はどうもそのあたり。

くまさんだと「だらしない」ですむが、私だと「いよいよ気がふれた」と思われそうで。これも男尊女卑か?(礼)




【着物つれづれ】

2019.0711形見の一枚

2018.0818着物の相談

2018.0723年とともにいきいきする服を

2018.0721和と洋のあわいに

2018.0718黒からの脱皮-その2緑のストール

2018.0716黒からの脱皮 

2018.0506裂織バッグ

2018.0126靴の色スリッパの色

2018.0123重ね着の流儀

2017.1027一枚の布から

2017.1012着物を譲られる時

2017.0921糸とボタンの日々

2017.0211黒が好き

2017.0110男仕立てのシャツ 

2016.1212恐怖の3度褒め

2015.1222 Daja さんの本

2015.1107羽裏のモダニズム

2015.1104ミシンの直った日

2015.0509平成27年度版中古品整理判断基準

2015.0429よみがえる服・着続ける服 

2013.0923秋の色到着

2012.0624紫陽花色のドレス



by trmt-ken | 2019-07-17 22:32 | 着物つれづれ | Comments(0)
形見の一枚
亡き妻の、襟のすり切れたパジャマを断捨離(感謝離)する記事に反響が大きかったそうな。永く身に着けた物には何かが乗り移った心地して。
f0202518_09454767.jpg
それでも、もう一息感謝離の前に…ともったいない大魔神は考える。

くまさんの襟のすり切れたワイシャツはパーカーに変身させて感謝して毎日着ている。
母の愛用した麻の夏の着物。夏に着物を着る元気はもうないからという諦念とともに、生前に譲られた。洋服に変身してはや40年。ボタンはパリの街角で、ネックレスはベニスの露店で買ったビーズ。旅行はいつも貧乏旅行で、思い出だけが貴重品。
f0202518_14310488.jpg

母がよく着ていた細縞のお召も形見分け。服にして黒の替襟で法事にも着用。姉がとても懐かしがってくれた。(姉は形見の色無地で)母は、谷崎潤一郎の細雪が好きであった。失われゆく雅びを惜しんで。姉は半分まだその世界にいて、娘の7.5.3の時は我々が着た着物を仕立て直して駆け付けてくれた。姉妹揃っていつも感謝離の三途の川の三歩手前で引き返す。閻魔様もあきれかえっているだろう。

f0202518_17560063.jpg
黒の繻子の帯、ベルベットのショール、紋付の羽織、夏の喪服…形見の品は限りなく。それでも人生100年ならば、少しは何とかできるかなあ(ほとんど嘆息)。そういえば、姉はほとんど服を買ったことがない。大人の着物を子供に下げて、端切れの衣裳を人形が着ていたりして・・・もったいない姉妹は始末がつかず。ただし、人形に着せようとか、詰め物にはなるとかの段階に入るともう病の領域。ゴミと暮らす覚悟がいる。(礼)


形見分けのセーター 

着物の相談

私の人形  
着物を譲られるとき  


恐怖の3度褒め 

by trmt-ken | 2019-07-11 18:45 | 着物つれづれ | Comments(0)
着物の相談
まもなく母の亡くなった年齢に達する。母の黒留袖は松の模様で、これからずっと祖母としても着れそうな柄。

姉とメールで着物の相談をする。黒留袖を着るときは姉と一緒に着る可能性が高く、ちゃんと2組小物までそろえてあるそうな。誠に用意がいい。こうしたのどかな相談に残暑を忘れる。それでも最後は、そんなおめでたい時がいつ来るかね・・・。お互い長生きしようね。
f0202518_11543505.jpg
着物の相談ごとは、50年60年の思い出を蘇らせ、みやびな空気に浸る。前の代、次の代を想うことができる。
隠岐の家の草とりで汗をかいたあとの静かな盆休み。セミが鳴く。
f0202518_11543895.jpg
テレビも新聞もない隠岐の5日間。今回は車もなくて、花も食事もありあわせ。玄関に野のユリを挿す。神棚のお供えもすぐに下げて頂き、神棚と食卓がすぐそばにある。
f0202518_17230850.jpg

by trmt-ken | 2018-08-18 20:17 | 着物つれづれ | Comments(0)
年とともにいきいきする服を
インターネットを開くとニュースとともにファッション広告が躍る画面になった。思いがけず手頃な価格なので、ふーんと思いながら、最後まで見てしまった。が、最後の行に対象年齢は20.30.40代とのこと。年齢制限にはじき飛ばされてちょっとがっかり。50代ならもっとがっかりだろうけど、大幅オーバーなのでふふーん。口惜しさも中くらい。

誰に見せるわけでもないが、着やすくて、元気の出る服がいいな。ちんとすましているのでなく働きたくなる服がいいな。ないのならば自分で作ろうかな、と思うこの頃。
f0202518_09383135.jpg
10年20年と放ってあった布が、段ボールにどっさりあった。よおく見ると一部虫に喰われたりして、今何とかしないと捨てるしかなくなる!とちょっとあせって作った断捨離服。裁つ縫うを最小限とした省エネ仕様。布を半分に折って、首部分を丸く抜いただけ。セーターやタイツをもこもこと重ね着して…と、この酷暑に冬を夢見るあまのじゃく。

おずおずと格子に小さな赤を取り入れて。世界のOZUは赤が好き。(礼)

by trmt-ken | 2018-07-23 17:54 | 着物つれづれ | Comments(0)
和と洋のあわいに
ふたたび樋野由紀子さんのストール。
f0202518_10325076.jpg
ベースの服は母の着物からつくったもの。大正生まれの母の時代にはまだ日常着が着物であった。祖父母世代は紬やお召、父母の世代はウールとそれとなく序列があった。今はウールの着物を着る機会はなく、それに合う帯留めの出番もなく、もったいないのでブローチとして使っている。なぜか和服地に合うような。と言っても西洋人の横顔のカメオで、純粋の和でもない。

樋野由紀子さんのストールは、「少し昔感覚」が残っていて、最初から懐かしい。母とともにいる気がする。紫はコチニール。

さて、何を隠そうくまさんも樋野由紀子さんのファンで、自分もストールが欲しそうなそぶりを見せることもある。しかしながらストールの類は相性が悪く、大体半日で紛失する(ちなみに次はコート、上着の順序)。そんな前科があるので、いつになく声はちいさい。(礼)

by trmt-ken | 2018-07-21 20:58 | 着物つれづれ | Comments(0)
黒からの脱皮-その2緑のストール
本物でさえない印刷された絵の前で戦慄する…セザンヌの小さな橋⁻緑色の魔術。黒の次には緑が好き。
f0202518_18345955.jpg
樋野由紀子さんにお願いして、深緑を基調としたストールを織って頂いた。みどり色を出すには、藍と苅安の2工程が必要だそうな。一見控え目な織物ながら存在感があって、元気のない時には気おくれがする。布に励まされるという体験は初めてのことだ。服は紬。
f0202518_18344839.jpg
本日付の志村ふくみさんの記事に、藍を建てるには新月の時に藍を仕込んで、満月の時に染める。そうすると藍が安定する…とありました。色は命のリズムに乗って。(礼)
by trmt-ken | 2018-07-18 18:43 | 着物つれづれ | Comments(0)
黒からの脱皮
3連休にて2枚+αの服をこしらえた。一つは白い服。warmieさんのジャケットとあわせて。黒の服から脱皮するぞと決心しても、なかなか大きくは飛翔できない日々。助走期間が続く。脱皮するころには人生終わりかも。
f0202518_22511660.jpg
いつもよりおしゃれだね、とくまさんのおほめにあずかる。といってもくまさんのレベルなので、なんの保証もない。

縫物はくまさん不在の時が多かった。今回は在宅。アイロン台に食物が載っていてキャーとギャーの中間の声を発したり、テーブルを何度も拭き清めたり、白い服が出来上がるころには家が少しきれいになった。黒からの脱皮とは、日々の緊張感ということかもしれないな。年をとるほどに。(礼)


【着物つれづれ】
2018.0716黒からの脱皮
2018.0506
2018.0126靴の色・スリッパの色
2018.0123
2017.1027Ⅰ枚の布から
2017.1012着物を譲られる時
2017.0921糸とボタンの日々
2017.0211黒が好き
2017.0110男仕立てのシャツ
2016.1212恐怖の3度褒め
2015.1222Dajaさんの本
2015.1107羽裏のモダニズム
2015.0509平成27年度中古品整理判断基準
2015.0429よみがえる服・着続ける服
2013.0923秋の色到着
2015.1104ミシンの直った日

by trmt-ken | 2018-07-16 22:58 | 着物つれづれ | Comments(0)
裂織バッグ
今年のゴールデンウィークは、自宅にて過ごす。庭いじりと布遊び、ミカンの皮がどっさり。
時々出しては眺めていた樋野由紀子さんの裂織をバッグにしてみた。紐と別仕立てで、なんだか次々とできそうな予感。
f0202518_12352993.jpg

今年は黒・紺以外に挑戦と思っても、さて出かけようとすると靴をどうする、バッグどうする、となる。・・これならいいかな。
サイド縫い合わせただけで、自分の作品というにはおこがましいけど。(礼)

【着物つれづれ】
2018.0506 裂織バッグ
2018.0126 靴の色・スリッパの色
2018.0123 重ね着の流儀
2017.1027 一枚の布から
2017.1012 きものを譲られるとき
2017.0921 糸とボタンの日々
2017.0211 黒が好き
2017.0110 男仕立てのシャツ
2016.1212 恐怖の3度褒め
2015.1222  Daja さんの本
2015.1107 
2015.0509 平成27年度中古品整理判断基準
2015.0429 よみがえる服・着続ける服
2013.0923 秋の色到着
2012.0624 紫陽花色のドレス

by trmt-ken | 2018-05-06 12:49 | 着物つれづれ | Comments(0)
靴の色・スリッパの色
f0202518_18072907.jpg
写真は「大人のための賢い衣服計画」より(ギャラリーにて撮影:ブログとは無関係。しかし靴を重視しているのがよくわかります。)

健康志向か美観志向か客を見極めるのに、足元を見るという。スニーカーかブーツか。
そのうち健康志向で、ビジネススーツにスニーカーが定着するかもしれない。ダークなスニーカーや、ウォーキングシューズの改良型なども出てくるだろう。
f0202518_18072703.jpg
初盆で隠岐に帰るとき、あれほど念を押したのに、もりのくまさんは白い運動靴で出発してしまった。
隠岐の初盆まわりには、ドレスコードがあり、半そでワイシャツに黒ズボン・ネクタイと決まっている。一足くらい革靴が下駄箱にあるかと思ったが外れ、黒のサンダルで初盆廻りを済ませた。誰も見てないよ、と本人は言うがそうかなあ。
f0202518_18073218.jpg
「失われた時を求めて」で、余命わずかのスワンが侯爵夫人にあわただしく出会う場面がある。侯爵夫人は 夜会に出かけがしらで赤いドレスに黒い靴。時間を気にしながら、もう少し話をしたい気持ちと履き替えねばという気持ちがすれ違う。この世で最後かもしれぬ出会いの未消化な幕切れ。

履物といえば娘の高校の入学式で仰天した。女子は紺の制服にそろいのピンクの便所スリッパ(サンダル)で生徒入場。投書しようかと思ったが、娘が頼むからやめてというので我慢した。以来、学園祭も体育祭も「来るな」の一点張り。ことを荒立てる親には来て欲しくなかったようだ。ところで人質がもういないので言うけど、今も女子はピンクの便所スリッパ継続中でしょうか?
(モンスターとは思っていないペアレント)


【着物つれづれ】

2018.0126靴の色スリッパの色

2018.0123重ね着の流儀

2017.1027一枚の布から

2017.1012着物を譲られる時

2017.0921糸とボタンの日々

2017.0211黒が好き

2017.0110男仕立てのシャツ

2016.1212恐怖の3度褒め

2015.1222

2015.1107

2015.1104

2015.0509平成27年度版中古品整理判断基準

2015.0429よみがえる服・着続ける服

2013.0923秋の色到着

2012.0624紫陽花色のドレス


by trmt-ken | 2018-01-26 18:17 | 着物つれづれ | Comments(0)
重ね着の流儀
我が家は寒い。人それぞれの防寒対策。
私の場合、タートルネックセーターは3枚まで。それ以上だと首がまわらない。ヒートテック下着も当初これは暖かいと買い込んだが、重ね着すると息ぐるしい。人は皮膚でも呼吸しているのではないかな。

姉から新兵器として贈られた4枚重ね靴下…絹・ウール・絹・綿と重ねる。確かに暖かいが、靴が履けない。最初の2枚は指付なので、履くのにえらい時間がかかる。洗濯をすると靴下だらけになる。というわけで現在2枚(休日は3枚)までに省略して試行中。ちなみに、姉のところには洗面ボウルのようなスリッパがあった。 階段を転げ落ちそう。

欧州旅行中に出会った若者を思い出す本日の4コマ漫画。(1月23日朝日新聞より)

f0202518_09365432.jpg
「 コートなしで寒くありませんか?」で思い出すことあれど、それはまた別の日に「森のくまさん」にて。




by trmt-ken | 2018-01-23 10:13 | 着物つれづれ | Comments(0)