カテゴリ:着物つれづれ( 19 )
年とともにいきいきする服を
インターネットを開くとニュースとともにファッション広告が躍る画面になった。思いがけず手頃な価格なので、ふーんと思いながら、最後まで見てしまった。が、最後の行に対象年齢は20.30.40代とのこと。年齢制限にはじき飛ばされてちょっとがっかり。50代ならもっとがっかりだろうけど、大幅オーバーなのでふふーん。口惜しさも中くらい。

誰に見せるわけでもないが、着やすくて、元気の出る服がいいな。ちんとすましているのでなく働きたくなる服がいいな。ないのならば自分で作ろうかな、と思うこの頃。
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10年20年と放ってあった布が、段ボールにどっさりあった。よおく見ると一部虫に喰われたりして、今何とかしないと捨てるしかなくなる!とちょっとあせって作った断捨離服。裁つ縫うを最小限とした省エネ仕様。布を半分に折って、首部分を丸く抜いただけ。セーターやタイツをもこもこと重ね着して…と、この酷暑に冬を夢見るあまのじゃく。

おずおずと格子に小さな赤を取り入れて。世界のOZUは赤が好き。(礼)

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by trmt-ken | 2018-07-23 17:54 | 着物つれづれ | Comments(0)
和と洋のあわいに
ふたたび樋野由紀子さんのストール。
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ベースの服は母の着物からつくったもの。大正生まれの母の時代にはまだ日常着が着物であった。祖父母世代は紬やお召、父母の世代はウールとそれとなく序列があった。今はウールの着物を着る機会はなく、それに合う帯留めの出番もなく、もったいないのでブローチとして使っている。なぜか和服地に合うような。と言っても西洋人の横顔のカメオで、純粋の和でもない。

樋野由紀子さんのストールは、「少し昔感覚」が残っていて、最初から懐かしい。母とともにいる気がする。紫はコチニール。

さて、何を隠そうくまさんも樋野由紀子さんのファンで、自分もストールが欲しそうなそぶりを見せることもある。しかしながらストールの類は相性が悪く、大体半日で紛失する(ちなみに次はコート、上着の順序)。そんな前科があるので、いつになく声はちいさい。(礼)

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by trmt-ken | 2018-07-21 20:58 | 着物つれづれ | Comments(0)
黒からの脱皮-その2緑のストール
本物でさえない印刷された絵の前で戦慄する…セザンヌの小さな橋⁻緑色の魔術。黒の次には緑が好き。
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樋野由紀子さんにお願いして、深緑を基調としたストールを織って頂いた。みどり色を出すには、藍と苅安の2工程が必要だそうな。一見控え目な織物ながら存在感があって、元気のない時には気おくれがする。布に励まされるという体験は初めてのことだ。服は紬。
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本日付の志村ふくみさんの記事に、藍を建てるには新月の時に藍を仕込んで、満月の時に染める。そうすると藍が安定する…とありました。色は命のリズムに乗って。(礼)
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by trmt-ken | 2018-07-18 18:43 | 着物つれづれ | Comments(0)
黒からの脱皮
3連休にて2枚+αの服をこしらえた。一つは白い服。warmieさんのジャケットとあわせて。黒の服から脱皮するぞと決心しても、なかなか大きくは飛翔できない日々。助走期間が続く。脱皮するころには人生終わりかも。
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いつもよりおしゃれだね、とくまさんのおほめにあずかる。といってもくまさんのレベルなので、なんの保証もない。

縫物はくまさん不在の時が多かった。今回は在宅。アイロン台に食物が載っていてキャーとギャーの中間の声を発したり、テーブルを何度も拭き清めたり、白い服が出来上がるころには家が少しきれいになった。黒からの脱皮とは、日々の緊張感ということかもしれないな。年をとるほどに。(礼)


【着物つれづれ】
2018.0716黒からの脱皮
2018.0506
2018.0126靴の色・スリッパの色
2018.0123
2017.1027Ⅰ枚の布から
2017.1012着物を譲られる時
2017.0921糸とボタンの日々
2017.0211黒が好き
2017.0110男仕立てのシャツ
2016.1212恐怖の3度褒め
2015.1222Dajaさんの本
2015.1107羽裏のモダニズム
2015.0509平成27年度中古品整理判断基準
2015.0429よみがえる服・着続ける服
2013.0923秋の色到着
2015.1104ミシンの直った日

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by trmt-ken | 2018-07-16 22:58 | 着物つれづれ | Comments(0)
裂織バッグ
今年のゴールデンウィークは、自宅にて過ごす。庭いじりと布遊び、ミカンの皮がどっさり。
時々出しては眺めていた樋野由紀子さんの裂織をバッグにしてみた。紐と別仕立てで、なんだか次々とできそうな予感。
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今年は黒・紺以外に挑戦と思っても、さて出かけようとすると靴をどうする、バッグどうする、となる。・・これならいいかな。
サイド縫い合わせただけで、自分の作品というにはおこがましいけど。(礼)

【着物つれづれ】
2018.0506 裂織バッグ
2018.0126 靴の色・スリッパの色
2018.0123 重ね着の流儀
2017.1027 一枚の布から
2017.1012 きものを譲られるとき
2017.0921 糸とボタンの日々
2017.0211 黒が好き
2017.0110 男仕立てのシャツ
2016.1212 恐怖の3度褒め
2015.1222  Daja さんの本
2015.1107 
2015.0509 平成27年度中古品整理判断基準
2015.0429 よみがえる服・着続ける服
2013.0923 秋の色到着
2012.0624 紫陽花色のドレス

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by trmt-ken | 2018-05-06 12:49 | 着物つれづれ | Comments(0)
靴の色・スリッパの色
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写真は「大人のための賢い衣服計画」より(ギャラリーにて撮影:ブログとは無関係。しかし靴を重視しているのがよくわかります。)

健康志向か美観志向か客を見極めるのに、足元を見るという。スニーカーかブーツか。
そのうち健康志向で、ビジネススーツにスニーカーが定着するかもしれない。ダークなスニーカーや、ウォーキングシューズの改良型なども出てくるだろう。
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初盆で隠岐に帰るとき、あれほど念を押したのに、もりのくまさんは白い運動靴で出発してしまった。
隠岐の初盆まわりには、ドレスコードがあり、半そでワイシャツに黒ズボン・ネクタイと決まっている。一足くらい革靴が下駄箱にあるかと思ったが外れ、黒のサンダルで初盆廻りを済ませた。誰も見てないよ、と本人は言うがそうかなあ。
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「失われた時を求めて」で、余命わずかのスワンが侯爵夫人にあわただしく出会う場面がある。侯爵夫人は 夜会に出かけがしらで赤いドレスに黒い靴。時間を気にしながら、もう少し話をしたい気持ちと履き替えねばという気持ちがすれ違う。この世で最後かもしれぬ出会いの未消化な幕切れ。

履物といえば娘の高校の入学式で仰天した。女子は紺の制服にそろいのピンクの便所スリッパ(サンダル)で生徒入場。投書しようかと思ったが、娘が頼むからやめてというので我慢した。以来、学園祭も体育祭も「来るな」の一点張り。ことを荒立てる親には来て欲しくなかったようだ。ところで人質がもういないので言うけど、今も女子はピンクの便所スリッパ継続中でしょうか?
(モンスターとは思っていないペアレント)


【着物つれづれ】

2018.0126靴の色スリッパの色

2018.0123重ね着の流儀

2017.1027一枚の布から

2017.1012着物を譲られる時

2017.0921糸とボタンの日々

2017.0211黒が好き

2017.0110男仕立てのシャツ

2016.1212恐怖の3度褒め

2015.1222

2015.1107

2015.1104

2015.0509平成27年度版中古品整理判断基準

2015.0429よみがえる服・着続ける服

2013.0923秋の色到着

2012.0624紫陽花色のドレス


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by trmt-ken | 2018-01-26 18:17 | 着物つれづれ | Comments(0)
重ね着の流儀
我が家は寒い。人それぞれの防寒対策。
私の場合、タートルネックセーターは3枚まで。それ以上だと首がまわらない。ヒートテック下着も当初これは暖かいと買い込んだが、重ね着すると息ぐるしい。人は皮膚でも呼吸しているのではないかな。

姉から新兵器として贈られた4枚重ね靴下…絹・ウール・絹・綿と重ねる。確かに暖かいが、靴が履けない。最初の2枚は指付なので、履くのにえらい時間がかかる。洗濯をすると靴下だらけになる。というわけで現在2枚(休日は3枚)までに省略して試行中。ちなみに、姉のところには洗面ボウルのようなスリッパがあった。 階段を転げ落ちそう。

欧州旅行中に出会った若者を思い出す本日の4コマ漫画。(1月23日朝日新聞より)

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「 コートなしで寒くありませんか?」で思い出すことあれど、それはまた別の日に「森のくまさん」にて。




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by trmt-ken | 2018-01-23 10:13 | 着物つれづれ | Comments(0)
一枚の布から
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衣服の断捨離のとっかかり。
まずは、途中で止まっている未完成品をとにかく着れるようにする。これが思いがけず大成功(自称)。マント型の一枚の布。サイズフリー、和洋両用。フードがついているだけで、切れ目・縫い目がない。ボタンなどの留め具もまだなし。着ながら考えよう。
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次に、虫食いがあって(長期間放ってあって)あきらめていた服を再生する。これがまたまた大成功!(接着剤と糸くずによる補修)
ひと様に売るわけでなく自分が良ければいいわけで、ハードルがかなり低い。どこぞのお寺の隠し部屋のように、隠すどころか補修を自慢したりして。新しさの価値でなく、「手間暇の価値」全開。

肘の抜けたセーターのツギハギだとか、まともな普通の服がほとんどないけど、サイズフリー・和洋フリー・男女フリーが信条。くまさんの服の部品もそこここに出没。布遊び、台風に挟まれた束の間の秋日和。
(礼)

【着物つれづれ】
2017.1012 きものを譲られるとき
2017.0921 糸とボタンの日々
2017.0211 黒が好き
2017.0110 男仕立てのシャツ
2016.1212 恐怖の3度褒め
2015.1222  Daja さんの本
2015.1107 羽裏のモダニズム
2015.0509 平成27年度版中古品整理判断基準
2015.0429 よみがえる服・着続ける服
2013.0928 秋の色到着
2012.0624 紫陽花色のドレス

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by trmt-ken | 2017-10-27 15:18 | 着物つれづれ | Comments(0)
着物を譲られるとき
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10月12日朝日新聞のひととき欄。自分のことのようで。

遺品の形見分けもあるが、着物を譲られるときはある種のかなしみや諦念がまとわりつく。夏の麻の着物は、母が「もう夏に着物を着る元気がなくなったから」と言って(褒める前に)譲ってくれたもの。服にしたら、着ていないより涼しく愛用中。パリの小間物屋で買ったボタン、ベネチアの露店で買ったおもちゃのネックレス。思い出だけでもっている、原価2000円ほどの服。40年物。

数少ない手持ちの服でも、決して処分しないであろう服がいくつかある。すべて、家族の思い出とともに。母が残した着物、祖父の布団側から再生した服。お召の服はクリーニングごとに縮んで、「身を縮めなくてはとても無理」と思いながらも、かけた手間が惜しい。

さて、建築に対する姿勢は夫婦でそんなに違いはないが、衣服に関しては全く対照的。くまさんの服は1.2年でほぼ消耗する。いつも新品なはずなのにきれいとはお世辞にもいえない。・・・それでも言った豪傑がひとりおるぞ。胸ポケットの赤インクのしみを、「しゃれてますね」と。それが、お世辞は言いそうにない人物なので始末が悪い。価値観がからからと崩れる。新しい地平へ立つとき。哀しみや諦念を飛び越えて。(礼)

【着物つれづれ】
2017.1012 きものを譲られるとき
2017.0921 糸とボタンの日々
2017.0211 黒が好き
2017.0110 男仕立てのシャツ
2016.1212 恐怖の3度褒め
2015.1222  Daja さんの本
2015.1107 
2015.1104 ミシンの直った日
2015.0509 平成27年度版中古品整理判断基準
2015.0429 よみがえる服・着続ける服
2012.0624 紫陽花色のドレス

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by trmt-ken | 2017-10-12 19:56 | 着物つれづれ | Comments(0)
糸とボタンの日々
昔から布を見るのが好き。渋谷や新宿近辺、パリではモンマルトルあたりに服地やさんがあって、あてもなしに見るのが気晴らしの一つ。糸やボタンも好きで、かさばらないし、旅先でお土産代わりに買うこともあった。今はスパイスの空き瓶に分類して出番を待つ。紬の服にパリのボタンがついていることも。
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当時は、ミシンもないので一針ずつ返し縫をした。もう着ることはないと観念しつつも、処分できないものも多い。

このところ、生地を見ても前とは明らかな違いがある。以前は、気に入ったらあてもなく購入した。いつか役立つかもしれないと思って。いまは、つい先の時間をカウントしてしまう。しかしそろそろ残り時間を数えるのをやめて、自由にはばたいてみようかなあ。第一歩は色物。ボタンだけ見るならば、世界最長寿を更新してもまだ余裕の服ができそうだし。
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スパイスを買う時は中身より空瓶が目的になりつつある。料理は決して上達しない。(礼)

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by trmt-ken | 2017-09-21 18:49 | 着物つれづれ | Comments(0)