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雪の静けさ
雪が降る。時折日が差し、突然羽音がしていつもの鳥がやってくる。鳥によってはいつもつがいのこともあるのだが、雪の日は数羽、群れまではいかない数でしばし休息していく。冬以外にも飛来しているのかもしれないが、葉に隠れて気付かない。それに雪の日は世の中がしんとしていて、音が吸い込まれているようなのだ。
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鳥を驚かせないよう、中庭の雪かきも遠慮していた。外に出ると近所の清光院さんは、人一人分の道が雪かきされていた。我が家は高々13段のことだけれど、お寺さんは大変だ。
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雪が降る。このはずむような嬉しさはどこから来るのだろう。雪の中を走り回る犬や子供たちの映像を見て同類だなあと思う。ダイヤどおりに動かない列車に困る大人には決して成長しない。ほかにこんな気持ちあっただろうかと胸に手をあてると、夏の日に海が車窓に見えた時のことを想いだす。跳ねるような喜び。それから、プールの時間の終わりの残念さ。いつまでも終わらないでほしいと思った頃。

鳥のように風を感じる*

by trmt-ken | 2023-01-28 10:56 | 四季の詩 | Comments(0)
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