もう一度古民家へ
新年とても嬉しいお話があった。数年前に改修工事をした古民家の追加の改修。
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大きくて古い家だと、付属棟もあって、どこまで手を入れるかは大きな問題となる。まずは緊急の箇所改修と水回りの快適化が最初の工事であった。一段落して、数年たって、もう少し手入れの範囲を広げる気持ちになられた。

現地は昔ながらの赤瓦集落。山を背負い、車用道路とは少し離れた細い道に沿って石垣と赤瓦の家並みが連続する。よくぞ皆さん昔ながらの工法を守ってくださっていると勝手に表彰したいくらいの農村景観である。そういう中でご縁があってのもう一度は、我々としては本当にうれしく、地方で建築やっててよかったなと思う瞬間である。
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窓からの眺め-付属棟からお隣へ-石州瓦の反射は照葉樹に似て
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大東の古民家-明るい床からの反映・かすかな艶-

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浜山の古民家-痕跡の魅力-

古民家改修の最初の一歩は美保関のM邸であった。青石畳みに面する旧家で、神事や祭りのための空間が広く、人はひっそりと奥に暮らしておられた。街並みと歴史を背負って生き続ける建物は私共のライフワークといってもいい。もちろん似た要素はあるにせよ、それぞれの風土との対話があり、住まい方の歴史がある。

飼いならされていない素材の持つ存在感。そして美しい闇。現在だけがすべてではないと思う。再び古民家へ。

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by trmt-ken | 2018-02-04 18:14 | 建築 | Comments(0)
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