すぐに眠くなるおまじない
枕元にうず高く本を積んでいる。なるべく難しげな哲学や宗教の本など。たいていすぐに眠れるが、一方眠りの中まで深く心に残ることもある。そんな一冊。DOOR さんにて入手した「聖ベネディクトの戒律」。
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まず、造本がいい。活字が典雅で数字まで美しい。印刷・製本は精興社。やっぱり。ざわざわした本に囲まれていると気持ちがあれる。置いてあるだけ、背表紙だけ、枕元にあるだけでも安らぐ本がいい。

そして内容。ローマ時代までの市民や貴族の文化は、実は奴隷制度の労働に支えられていた。その「労働」を喜びとして、また信仰へ至る道としてとらえ直した。それは大変な改革といえる。

今の時代にも言える真実ではないか。喜びを持って仕事をしているか。弱い立場の人に、過酷な仕事を押し付けてはいないか。おいしい所だけを味わおうとすると、見えないところで病みはじめる。
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戒律写本(オックスフォード写本ハットン48:8世紀)

ところで、DOOR の店主高橋香苗さんは、だれがどのような本を買っていったかを覚えておられるようなのだ。恐るべし。

(礼)

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by trmt-ken | 2018-01-24 13:27 | 読書日記 | Comments(0)
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