旅日記-フォントネという谷間-
山の上に壮麗に建造されたクリュニー系の僧院に対し、シトー会の修道院は谷間にひっそりと蹲っている例が多い。パリからディジョンへの中途のモンバールから徒歩で4キロほど。人里離れた谷間のフォントネ修道院は、時間が止まったような美しさであった。
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fontenay:礼拝堂

装飾を禁じ、プロポーションと精緻な職人技だけで石を活かす。北仏ではゴシックの花盛りでも、あえて息を殺したようなぎりぎりのロマネスク。この美意識は、歴史を飛び越えてクラシックの端正なプロポーションに繋がっていく。
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fontenay:回廊
国有ではなく私有で、一画に所有者が住んでおられた。スケッチをしていると、どこからともなく少年が現われて、色付きタイルの残っているところに案内してくれた。黄色と褐色の床タイル。スケッチのいいところはたくさんある。その空間にたたずむ時間。刻印される印象。そして、周りの人が警戒を解いて話しかけてくること。
(礼)

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by trmt-ken | 2016-10-17 21:14 | 建築 | Comments(0)
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