モダニズムは武器?
建築にとってモダニズムは「一つの武器」であったのではないだろうか。武器を向けられる対象があり、構える主体は別にいる。
ネオ古典、ネオゴシック、東洋趣味など、なんでもありで混乱していた当時の様式に対し、風穴を開ける力を持っていたと思う。しかしながら、今本当にもう一歩を踏み出すには「一つの武器」があるだけでは十分でない。
f0202518_19484495.jpg
ロンシャンにて

f0202518_19482317.jpg
コルビジェは、造形への強い傾斜を持ちつつモダニズムで切り込んだ。ルイスカーンは古典や廃墟への思いを保持していた。バラガンは、土のにおいの豊かさを手放さない。スカルパに至っては、食卓のナイフのように古典を優雅に料理する。翻って、自身に何にもなくて武器だけもっていては未来は荒涼たるものだ。
f0202518_19535426.jpg
ベローナにて

f0202518_19515497.jpg

車に乗ると、決まって『モダニズム』についてひねくり回す夫婦の会話。で、いつも道をまちがえる。幸せというべきか、不幸せというべきか。
f0202518_1956992.jpg

(礼)

[PR]
by trmt-ken | 2016-07-05 19:57 | 建築 | Comments(0)
<< 空から降る音 清光院下のギャラリーのご利用について >>