<   2017年 01月 ( 9 )   > この月の画像一覧
大雪の贈り物
音がない。雪に吸い取られてしまったように。ときどき屋根から雪がとんと音をたてて滑り落ちる。誰も出勤できず、自然と2度目の正月休み。
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あいかわらず泥縄の我が家では、塵取りを振り回し何度も外階段を雪かき。しかし、すぐに新雪が積もる。柔らかい雪の上に粒粒の雪、それから冷たい雨まじり。かき乱す人もなく層になって積もる。水分を含んだ雪が木々をしならせる。
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幼かったころ、東京では雪は稀人で、嬉しくて雪だるまと記念撮影さえした。すぐに泥が現われて、あまり白くなかったが。松江は白い雪。大変な思いの人もいるだろうが、それでも何度かは雪がないと山陰に住む甲斐がない。
(礼)

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by trmt-ken | 2017-01-24 20:03 | 折々に・・・ | Comments(0)
時間に忍び込む影
メールが不調、電話も不調で、落ち着かない数日を過ごす。奇妙にイライラしているのに気づく。スマートフォンは使っていないし、並みの人より情報におぼれてはいないはずなのに。
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本物だったら悲鳴だけど、木製なのでかわいいねずみ(ミントさんにて)

対照的な体験がある。3年間の留学中電話なし、テレビなしの生活をした。新聞は数日遅れが談話室にあるだけ、おまけに語学力の不足から、意識して聞こうと思わなければ自然に言葉が聞こえるということもなかった。不思議な静寂。古建築に集中して修行僧のように過ごす。先立つ白井晟一先生の下での日々から4年あまり、宝物のような時間であったと思う。

もちろん図面は手描きであった。レポートも手紙も手で書いた。・・機械の手を借りるようになって、自分の時間に何かが忍び込んできているような錯覚がある。モモの時間泥棒のおじさんみたいな見えない影。

3年の間に1回だけ東京の家に電話した。帰路途上のイスタンブールより「成田まで迎え頼む」。成田から東京までの電車賃にも事欠く綱渡りの生還であった。今一度あの体験をするかと問われれば身構える。あの世への階段の踊り場のような。危険かつ甘美な一歩。
(礼)

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by trmt-ken | 2017-01-19 13:22 | 折々に・・・ | Comments(0)
深くいい話
米子のMintChuChuさんで午後のティータイム。

バッグの構造などの話から発展、ねえ私たちすごく深い話してない?と3人で合意。帰りは大雪で、渋滞にあった。帰ってみたら、何話してたか忘れてしまった。なにかとてもいい話してたんだけど。

寺本も、確かにいい話だったなあ、なんだっけ…、川口さんに電話しても何話してましたっけ。雪の午後ひらめいて消えたひとひらの夢。
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米子のクリニックにて、雪の日の一瞬の日差し


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by trmt-ken | 2017-01-15 17:50 | 折々に・・・ | Comments(0)
男仕立てのシャツ
男仕立てのシャツを愛用して半世紀。高校生の時、休み時間にバレーボールをするとブラウスの袖付けがみんな破けたことに始まる。仕方ないので父のワイシャツを詰めてみたら、誠に具合がいい。
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ギャラリーにて撮影されたDajaさんの本より(本文とは直接関係はない)
ある時、仕立券付きの生地を譲ってもらって、デパートで注文したがこれが外れであった。寸法はあっているはずなのに、女仕立てで窮屈でしかたがない。打合せはいいにしても、ウエストも袖も絞って袖山が高い。これはなんだ。なぜ女物は動きやすさよりも「細みせ」が優先するのか。
女の子は細くてかわいいのがいいという価値観を知らずに持っている。男の人は気付いていないと思うが。ブラウスを着たことがないんだから。靴だってそうだ。裏返してみると底の接地面積が小さく、細く見えるようにできている。しっかり地面をつかむことより優先している。

その時の反抗心を持続して50年。以来婦人服売り場には寄り付かない。参考に見ることはあっても、店員さんが寄ってくるとささーと逃げる。そして、息子のものを買うようなふりをして自分のシャツを買う(息子はいないが)。あるいは自分で作る。

スポーツをするたくましい女性を見るのは好き。働いたり、運動したりを束縛することなく、後押しする服こそ、服という名に値する。カフスがどう、ボタンダウンがどうという前にもっと大事なことがある。空間でも同じこと。働いたり考えたりを支える空間をつくりたい。
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モデルはDajaの板倉さん(本文とは直接関係はない。念のため)

ただ、頭の中身まで男仕立てにならぬよう、時々反省をこめて覗いてみる。
(礼)
【着物つれづれ】
2017.0110 男仕立てのシャツ
2016.1212 恐怖の3度褒め
2015.1222 Daja さんの本
2015.1107
2015.1104
2015.0509 平成27年度版中古品整理判断基準
2015.0429
2012.0624 紫陽花色のドレス

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by trmt-ken | 2017-01-10 20:26 | 着物つれづれ | Comments(0)
酉の行進

今年は酉であるぞ…ミントで見つけた鳥の行進
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陶器のにわとり夫婦

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木に止まる木目の鳥


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青い鳩の花瓶

ミントに住まう鳥はいろいろで、みなふっくらとしてあたたかい。
猫と同居しても怖がらない。
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ウィンクするフクロウ

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鳩と籠(川口淳平:花結び)

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by trmt-ken | 2017-01-07 21:50 | mint | Comments(0)
枯草華やぐ
春を待つささやかな赤。
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しずかに冬のセッション。「庭の林の森の」小林さんによる花、原洋一の花瓶、ミントチュチュにて。
今一番の関心事・・・どのように空白を確保しようか。
(礼)

【ミントチュチュレザーの午後のひととき-集成】

あたたかな鉄-河原崎貴・中村摂子展-2016.1216


-長崎家の仕事展-2016.1214

家を継ぐ・仕事を継ぐ覚悟-松江藩籐細工長崎家 歴史展-2016.1213

午後の仕事場2016.1113

MintChuChuさんにて展示会開催中2016.1111


-原洋一展によせて-2016.1106

猫軍団右往左往2016.1030

展示会という共同作業2016.1022

生活の中の建物2-2016.1020

スタッフの家つくり2016.0925

花を活ける器展-原洋一-2016.0701

ねこばすコバタロウの肝試し2016.0501

川口淳平鞄展2016.0216


2015.1228

生活の中の建物1-2015.0420

シマの中の猫2013.1014


2013.0214


2011.0624



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by trmt-ken | 2017-01-05 12:06 | mint | Comments(0)
いとも豪華なる海水浴
隠岐の島に赤ちゃん連れで帰省した夏、久見の海辺に出かけた。漁師の叔父さんが小舟を出してひっそりした入江に渡してくれた。小石の浜で、一粒一粒が透き通って見えた。初めての海水浴をする赤ちゃんに何を着せたか記憶にないが、見る人もなく、大人でさえ裸でもなんでもいいわけだ。

夕刻迎えの舟で戻ると、海辺の家ではサザエの香りがした。今でも語り草。歩けもしない娘が、ウォーと叫んで食卓にハイ飛んでいく。歯もないのにいつまでもあきらめない。食べ物にはど根性があるぞと感じた日。

私自身、今までで一番おいしいと思った食べ物は、遠泳中に支給される氷砂糖、それから久見の叔父さんが採ったアワビのバタ焼。・・・いずれもなぜか海にかかわる。
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叔父さん漁に出る。後ろは久見の集落、手前は愛用の海中めがね

久見の叔母さんが亡くなり、50日祭の席で「相談相手がおらんようになって力が入らん」と嘆いて数日後、本当の50日の日に亡くなった。いいご夫婦だったなあ。漁師はいいぞ、といい、高齢だから漁をやめるように言われると駄々をこねた。叔母さんはといえば、魚の群れが湾に押し寄せたときのお祭り騒ぎを嬉しそうに語っていた。村中総出で、跳ね上げて手で摑まえるんだそうな。…海はええなあ。

隠岐では歳を重ねると法事とは言わず、魂祭りという。悲しみも祝いも彼岸に。寄り添って。
(礼)

【隠岐の島便り】より

いとも豪華なる海水浴 2017.0103

海はええなあ【カニのひとりごと】2015.0806

隠岐の島たより-木材生産の現場より 2013.1110

隠岐の島の国道 2013.0519

知夫里島上陸 2013.0203

隠岐古典相撲 2013.0117


 201201227


 2012.1115

自然の花道-登校 2012.0608

隠岐の古民家と神楽 2010.0905

隠岐の島の合宿 2009.0618


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by trmt-ken | 2017-01-03 18:14 | 隠岐の島たより | Comments(0)
鶴になりたい弦の物語
森のくまさん再びめがね屋へ行く。
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新調したばかりの眼鏡のつるがまた取れてしまった。マスキングテープがいそいそとお出ましになったが、1か月後、もう片方のつるも取れてしまってギブアップ。
1年以内の同種の故障については半額になります、とお店の人は嬉しそうにおっしゃる。お得かどうかはは考え方の問題だけど、お得意さまには違いない。

眠るときに眼鏡は必要か。それが今後の大問題。
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眼鏡という役割から放たれて、何になるか思案中のつる。酉年 おせちの大皿に舞う。
(鶴になりたい弦)

【森のくまさん大集合】

テーブルにアイロンをかける2016.1229

まめの勲章、粗忽の勲章2016.1208

森のくまさん風邪をひく2016.1108

森のくまさん一刀両断2016.1028

森のくまさん島籠り:2016.09

くまさんの家は洗濯日和2016.07
パンダ左膳参
2016.05
森のくまさんめがね屋に行く
2016.03
愛用の文具
2015.05
夏みかんがどっさりできました
2012.02


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by trmt-ken | 2017-01-01 18:00 | 森のくまさん | Comments(0)
謹賀新年2017
明けましておめでとうございます。
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盆明けから着工した知多半島のお寺の耐震改修が佳境に入りました。日々の拠り所となりうる空間、またある時は最後のお別れをするにふさわしい場について考えます。松江で除夜の鐘を聞きながら、現地の仮設でのぜんざいのご接待の奮闘を想っています。200年の時を継いで、さらに200年後はどうなっているだろう。

今年もどうぞよろしくお願いします。

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by trmt-ken | 2017-01-01 00:10 | 年賀 | Comments(0)