<   2016年 09月 ( 15 )   > この月の画像一覧
旅日記-ローマ駅に住む-
ローマは坂の街。7丘の丘の街。そして、歴史が地下にまで積層している。アン王女ならずとも、歩くだけで細胞が音をたててはじける気がした。2.3 日分の旅費しかなかったが、2.3日で帰るわけにはいかないと決意。安ホテルすらパスして、駅の案内所で修道院を紹介してもらう。
修道院は安くて安全で、1週間に滞在延長することができた。階段は回るために、踊るためにある。言葉は歌うためにある。シスターとも、同宿の女性とも仲良くなって、毎晩あそこ行った、そしたらここにも行けとおしゃべりに花が咲く。特別推薦のカタコンベを出るとサンタコスタンツア。墓廟と洗礼堂には多角形平面が多い。
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Santa Costanza:Roma初期キリスト教時代の遺跡
修道院はローマ駅に近い。パリから普通列車(金欠で寝台車ではなかった)で到着した私も、まずシャワーを浴びた。シャワーや、バスや、食事や、それぞれサービスが個別に提供され、旅行者にとても親切だ。駅のそばにいれば安心であった。就活中のイタリア女性モニカは、衣類を駅のクリーニング屋さんに預け、毎日パリッとしたなりで出かけて行った。通過駅でなく終着駅という特殊性。まさに舞台。ベネチアも忘れ難いが、やはり、私はなんといってもローマ。
(礼)

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by trmt-ken | 2016-09-29 18:20 | 建築 | Comments(0)
スタッフの家つくり
今年は特別な年になりました。私共の若手スタッフの家が相前後して2軒建つことになったのです。もちろん、設計事務所というのは貧乏で、スタッフが大金持ちなわけはありません。そして、二人とも子育て真っ最中の女性で、おまかせではなく、いろいろ説得や調整をせねばならないご主人がおられる。そういう状況の中で、一番大切にしたいことはなにか、言い訳無用で、いい家にしたい「本音の家つくり」です。
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昨年の展示会の様子
昨年に引き続き、米子のMintChuChu Leather川口淳平商店の場所をお借りして、模型や図面の展示をいたします。「お茶会」も計画してご来場をお待ちしています。
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注目されないと邪魔をする猫
会期:2016.10.20(水)~11.15(火)
会場:MintChuChu Leather 川口淳平商店:米子市上福原町

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by trmt-ken | 2016-09-25 11:14 | 建築 | Comments(0)
旅日記-日没-
曇りがちのパリから、地中海に向かう。南仏のアルルはまぶしくて、いつもの服がくすんで感じられた。北仏で多くの教会堂が東西に長い身廊を持ち、一方イタリアなど南に行くと方角よりも広場の位置や地形が優先していることがある。緯度の違い・太陽高度の差が大きいのではないかと思う。日差しについても取り入れるか、遮るか。
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ステンドグラス:「日没」:P.Prunet

セーヌ川河岸の喫茶店にいて、夕刻、ふと聖堂の中にいるようだと感じた。川が東西に伸び、夕暮れの光がかなたから差していた。教会堂で、西のバラ窓の光が内陣まで届く体験に似て。
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ステンドグラス:「夜明け」:P.Prunet

宍道湖の夕日がめでられるのも、宍道湖が東西に長く、日の出と日没が神々しいからではないだろうか。大橋川もまた。この得難い風景を大事にしたい。
(礼)

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by trmt-ken | 2016-09-23 20:16 | 建築 | Comments(0)
台所の新しい仲間

野菜の根の栽培についての記事を読む。捨てるゴミが減り、しかも栽培して食べられるとのこと。我が家の経済観念に非常に適合しており、さっそく採用。キッチンの仲間入り。わけぎは1日で約2.3cm成長しています。

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by trmt-ken | 2016-09-22 19:58 | 折々に・・・ | Comments(0)
もりのくまさん島ごもりで「運動」中または「徘徊」中
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台風にて足止めされ、森のくまさん隠岐の島でうろうろ「運動」している。あっちやこっち「3匹のくまさんズ」が周りの迷惑も考えず運動中もしくは徘徊中・・・何をしていることやら。


くまさんが一人で出張すると、奥さんはいそいそと玄関に鍵をかけ、元気な音楽を掛ける。ブライアン・アダムスやビーズ。くまさんには騒音にしか聞こえないので、留守の時だけのお祭り。8090になっても、聞くときっと踊りだして足腰元気でいられそう。


ブライアン・アダムスにStarという曲がある。バックのピアノが流星群のよう。ボーカルとは独立し、そして時々からみあって。



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古い建物と新しい建築が幸せな共演(競演)をしている例はいくつもある。ゴッドフリートベームのベーンスベルク市役所、スカルパのカステルベッキョなど。お互いの呼吸。間合い。そして大切な遊び心。ズントーの遺跡シェルターは支えと切断が絶妙。


モーツアルトのオペラでは、アリアはもちろんいいが、2重唱、3重唱にしびれる


DOOR Bookstore


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by trmt-ken | 2016-09-21 11:55 | 森のくまさん | Comments(0)
L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-7〈ブルゴーニュの夏休み〉

一年たっても語学力は不十分とのモネ先生の太鼓判を頂き、夏休みには語学研修に出発。平日はディジョン大学で語学研修、週末にはブルゴーニュ地方のロマネスク建築三昧の日々を送る。 

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Paray-le-Monial:柱が壁から浮きはじめ丸柱・角柱・溝付柱などが展開。華やかなクリュニー会派の表現。


ロマネスクの建物はその町の石の色と質がとても大きい。クルルモンフェランは溶岩の真黒な大聖堂。パレルモニアルは黄土色。ディジョンは赤味の褐色、そしてトールニュスはバラ色。昔から言い伝えられた石で、ほとんど恍惚となるような幸福感に満ちた堂内。

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-サンフィリベール:Tournus-


現在の修復によるステンドグラスも、このバラ色の石を生かすことに全力を挙げていることが分かる。わずかなグラデーションのあるバラ色と緑の色ガラス。ここの身廊は、当初の木造架構から架け替えられ横断方向に連続したボールトが掛かる。推力が相殺される合理的な架構だが、ほかにはあまり例を見ない。地下祭室と入口側3ベイはさらに古い。

ブルゴーニュ地方は良質の石を産し、ゴシックへとつながる構造的実験の成果を見ることができる。歴史的には過度的といっても、それぞれがそれぞれの美しさを持ち、その時の到達点を示している。どれが上とは言い切れないのが不思議。それに、ゴシック全盛の時代に入っても、なおロマネスクへの好みを保持し洗練させていった地域や流派があった。(シトー会フォントネなど―別稿

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-1友人たち2016.0903

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-2授業点描2016.0905

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-3階段の表と裏2016.0908

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-4手仕事の身体性2016.0913

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-5祭具・象徴性2016.0917

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-6試練の日・ラン大聖堂2016.0919

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-7〈ブルゴーニュの夏休み2016.0920

(礼)

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by trmt-ken | 2016-09-20 20:13 | chaillot | Comments(0)
L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-6〈試練の日〉

シャイヨーのことを描いて6回目になった。楽しいことばかりでは片手落ちになるだろう。楽ではない。課題、レポート、筆記試験や口頭試問まであった。野球選手が大事な試合の球種をすべて覚えているように、絶対絶命の口頭試問のやり取りは今も鮮やかに記憶している。ゴシック建築史は沢山の裏返された写真から一枚を引いて、それについて述べるというもの。一枚目ははずれ。事務長さんがさりげなく顔色をみていて、外国人留学生には2枚目のおまけがあった。2枚目は当たり。大好きなランのカテドラルであった。





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Laonの大聖堂内部>

ほっとして、パリ大聖堂とほぼ同時代にかかわらず、丘の上にあって彫りが深いこと、壁から独立した束ねられた支柱により3本・5本とリズムを刻んでいること、塔から顔を出す印象的な牛の像のことなどを話した。平面の特徴は?東面は平らでノルマンディの伝統を継いでいます。・・・マドモワゼル、あなたの成果には大変満足しています。言葉の困難があると思いますが、どういう風に勉強しましたか?・・・録音機の助けを借り、忘れないうちに、スケッチブックを持って出かけました。・・・ロートレックを思わせる、いつも少し悲しげなティリオン先生がにっこりされて、何とか生き延びることができた。

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Laonの大聖堂・側廊>

本当は、言葉さえも建築の授業から学んだのだった。「2枚目もはずれの場合」は、恐ろしくて決して考えないことにした。一日にして禿げなかったのが不思議。

支える力・留める形が表現となる。フランス独自の理性が形を得て生まれ出た瞬間のような、いきいきとした感動的な聖堂。ポンピドーセンターの荒々しい表現をも許容する精神の源流をみる。

(礼)


シャイヨー校について

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-1友人たち2016.0903

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L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-6試練の日・ラン大聖堂2016.0919

L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)のこと-7〈ブルゴーニュの夏休み〉予定






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by trmt-ken | 2016-09-19 09:46 | chaillot | Comments(0)
L’Ecole de Chaillot(パリの古建築研究所)-5〈祭具・象徴について〉

白川静の漢字学に触れると、呪術や祭りごとに起源をもつ文字がいかに多いかに驚く。

物の世界も同様。祭壇・洗礼盤・聖杯・顕示台・宝物櫃・幕などの聖別された「もの」が、横たえる・洗う・ささげる・かぶせる・隠すなどの日常の行為との間を行き来しながら特別な意味を獲得していく。

ローマ時代の浴場が初期キリスト教で洗礼堂に転生する飛躍。コルビジェが、洗面台になぜあれほどこだわるか。教会堂主廊が箱舟(nef)と呼ばれる理由。言葉とものと象徴が脳みその中で絡み合い、発光する。当たり前のものが違った様相で見え始め、背後には深く豊饒な闇。我が国の建築学科では取り扱わない分野であった。ラングドン教授がおでましになりそうな。

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Vézeray,Sainte-Madeleine寺院>

マドレーヌを食べて別世界へ飛ぶ・・・聖マドレーヌは特別な存在であったし、貝殻のかたちはサンジャックの印であった。Vézerayへは、Avallonから徒歩で到達。これは女性へ捧げられた聖堂であるとなぜか全身で納得した。プルーストがbaignoireという言葉で桟敷席を表すとき、人は浴槽を想起する。そして浴場は体を洗う機能以上にもなる。

(礼)


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by trmt-ken | 2016-09-17 21:15 | chaillot | Comments(0)
『朔夜の庭 JAZZライブ』

ライブコンサートのご案内

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akiko Live 2016

■2016/10/1(土)松江

『朔夜の庭 JAZZライブ』

akiko& Masaki Hayashi Duo Live

akiko (vo)、林正樹 (pf)

開場 18:30 開演 19:30
会場:清光院下のギャラリー
料金:前売3,500円 当日4,000円
予約:doorst.2134@gmail.com(担当:高橋)
   090-8713-0852(高橋)
   unforgettablescene@gmail.com(担当:齋藤)
   090-4052-5202(齋藤)




清光院下のギャラリーにおけるコンサートについて


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by trmt-ken | 2016-09-16 09:04 | コンサート・催し | Comments(0)
「よいしょ」に励まされて

『どっこいしょ』の語源は『六根清浄』か、との説が中央新報のコラムにあった。

思えば、我が子の発した最初の言葉はママではなく、もちろんパパでもなく、「よいしょ」である。

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眠ってばかりいる嬰児のころから外気を好み、どんなにむずかっていても外に出ると機嫌が直った。背負える頃になって外に出ると、どこぞより、よいしょ、よいしょの掛け声がする。

親を励まし、意のままに操る第一歩。恐るべし。しかしそれが仏道に繋がるならば・・・かたじけなしと考えよう。(礼)



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by trmt-ken | 2016-09-14 20:39 | 折々に・・・ | Comments(0)