カテゴリ:建築( 97 )
棟札に書かれた名前
この度、阿久比のお寺で生まれてはじめて棟札に名前が書かれた。しかも格別のご配慮で、旧姓で。表彰状を頂いた小学生のようにちょぴりおもはゆい。

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落慶法要の際、内陣に飾られていて、そのうち屋根裏の隠れ部屋辺りに置かれそう。次に人の目に触れるのはきっと次世代になるだろう。設計から工事へと3年にわたって、打合せのたびに合掌で見送られ、だんだんありがたい気分になってきた。
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東門への参道を上る稚児行列

京都から、揖斐川・長良川・木曽川を渡ると名古屋に着く。川も名前をつぶやくと急になつかしくなる。お寺に伺うのを来山という。そういえば隠岐の祭りも山曳。ふるさとの山や川…きっと懐かしいのは国ではなくて山や川や海なのだろう。なによりも、山のお寺の屋根裏に、いつでも泊まれる隠れ部屋のできた幸せ。
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土間のホールではコンサートなどもできるようになった。 長年この架構の重量を支えてきた大黒柱は6㎝ほども沈み込んでいた。一見してあまり前とかわらないが、いったん壁を落として重機で持ち上げRC基礎の上に再設置している。火事の時に難を救ったという龍の潜む古井戸なども見えるようになった。奥の座敷は、新しい柱は白いまま、古い柱は黒いまま。当初は調和を心配したが、どれほどの期間のスパンで考えるかの差かなと思う。檀家さんに説明するにも、新旧がわかりやすい。土間の隅柱は四方から仕口があり、欠損だらけ、補修だらけ。頑張っているね、ここまでくると取り替えられないねと、さらに補修を重ねて現役続行。

周囲に巡る下屋はほとんど新しくなり、1間角の建具が並ぶ。庭師さんにはプレッシャーで、夜も眠れない日々を過ごしたとのこと。歴史に耐えた材料と様々な人の思いをのせて、落慶式および開山500年祭の日を迎えた。

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by trmt-ken | 2017-11-01 18:17 | 建築 | Comments(0)
ブロックの家つくり-その4
ブロックの良さは、素人にも手が届く素材であること。ホームセンターに山積みになっているブロックを組み立てて、花壇だのバーベキュー台だのもこしらえることができそうな気がする。レゴブロックで遊ぶように、子供に戻って。
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ヘルマン・ヘルツベルハー(A+Uより)穴あきブロックで泥遊び
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住まいは、本当はそんなものではなかったか。高層マンションになったら、手も足も出ない。新建材だと、削ると「違うもの」が出てくる。古びるとみすぼらしくなる…。それは何か違うと思うのだ。…場所に、風土に働きかけて少しずつ自分のものにしていく、一緒に成長する、そんな生き方を受け止める素材の一つとしてブロックがあるような気がする。(土や木や石や緑とともに)
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ヘルマン・ヘルツベルハー(A+Uより)水飲み場
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(同上)小学校の流し台
着るもの・食べるもの・すまい、出来上がったものを買ってくる生活に慣れすぎていないか。手と頭を働かすのは楽しいことなのに。
木の丸い棒がタオルかけになったり、手すりや物干しになったり、4本(又は3本)あれば椅子の足にもなる。梯子にもなる。ブロックも 階段になり、椅子、テーブルになり、床になり、壁になる。暖炉にもなる。…今回はどこまでいこうか。

材料も愛でて、おだてて、そのうち空を飛ぶかも。
(精神年齢は十分子供)

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by trmt-ken | 2017-07-30 13:40 | 建築 | Comments(0)
ブロックの家つくり-その3(マリオ・ボッタの初期の住宅)
コンクリートブロック造建築の特徴は「石を積むように一個一個積んでいく」ところにある。ブロックは工場で量産されるのですが一個づつ微妙に表情が違う。改めて、コンクリートブロック住宅の魅力について

マリオボッタの住宅
雑誌「a+u」1976年9月号・・・スイスのティチーノ州に住む建築家たちの特集に掲載されていました。

(1)カデナッツオの住宅
丸い窓や2層分のスリットなどのフォルムが特徴。質素だけど重厚。
いいなあ・・・と写真を眺めていたころを思い出す。この「いいなァ!」という素朴な気持ちが設計の原動力と思う。
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丘の上にあるんですね

(2)リヴァ・サンヴィターレの住宅
丘の上から赤い鉄骨ブリッジを渡って最上階の玄関に入る。湖を眺めすっくと立っているブロックの彫刻。


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(3)リゴルネットの住宅
ブロックに赤い粉を入れ(きっとそうだ!)ストライプの外壁。何層にもまたがる外部吹き抜けは 3軒共通。
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(和)

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by trmt-ken | 2017-07-29 20:38 | 建築 | Comments(0)
ブロックの家つくり-その2
森のくまさんが、コンクリートブロック造についての稿を練っています。それはあとのお楽しみとして、こちらは、住んでみてわかったことや3軒+α建てた経験について。

その1.夏涼しい。(前稿による)暑がりのくまさんが左うちわ。

その2.固定資産税が安い。…竣工後、税務署の調査があり、コンセント数とかを丁寧に数えておられた。でも壁は構造躯体の素地のまま、シャンデリアなどもちろんなし、「粗末な小屋」扱いで評価額はとても低かった。びっくりして思わず「もうちいとかかっているんですけど」と言いかけたけど、ぐっと我慢した。で、RC 造のギャラリー(こちらのほうが規模は小さい)と比較しても税金は半分以下で済んでいる。
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自邸玄関(外のような中のようなほとんど外)
その3.壁が呼吸している。汚れない。…そもそもブロックを使用した最初は、私共もテナントとして入ったハーベストビル。構造は鉄骨で、内部仕切り壁としてごく普通のコンクリートブロックを積みました。外周の内側はクロス張り。居住者にヘビースモーカーが多く、鉄骨部やクロスはすぐに黄ばんでしまったが、ブロックは涼しい顔。これは使えると思いました。CB を活かすためスチール塗装色をCB 中心に決めています。
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ハーベストビル階段ホール(鉄骨造)

その4.担当の現場監督が得意そうに教えてくれたこと。…不整形の収まりなど、どうしてもモルタルで補修する必要が生じたとき、断熱材の板を押し当てるとブロックそっくりになる。思えば材料は同一で、現場の創意工夫があってこそ。現場はいつも楽しいが、一段ずつ積み上げていくCB の現場は特別に。
(現場大好き単細胞人種)

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by trmt-ken | 2017-07-28 20:03 | 建築 | Comments(0)
ブロックの家つくりーその1

コンクリートブロック造の住宅は、清光院下の家(寺本邸)、上乃木DOOR、義方町の家の3軒の後しばらく間があきましたが、このほど2軒同時に進行しています。ブロックの良さを共有できることがとても嬉しい。

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室内と中庭が連続する

ブロック2重壁の家の特徴の一つが夏涼しいこと。このところの猛暑で連日33度と報道されるが、1階の居間はようやく28度になった。特に下がることもなく安定していて、エアコンなしでも夏中30度を超えることはない。エアコンは2階の仕事場1台のみ。

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床にも敷いているが、中に空洞があることで雪の溶け方にも特徴がある。住んでみて初めてわかったこと。
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小端立ての駐車場
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平置きの中庭-雪融けの朝-





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by trmt-ken | 2017-07-27 19:49 | 建築 | Comments(0)
上乃木の家オープンハウス終了しました
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週末のオープンハウスにたくさんのご来場有難うございました。
当日も外構の打ち合わせあり、床塗装は自力にてこれから・・など、まだまだ発展途上です。
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傾斜地に建ち、片流れ屋根と広い土間が特徴です。
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カメラを向けるとVサインで答える子供さんあり、隠れる子供さんあり(この時は8人)、階段を上がったり下りたり、にぎやかで華やいだ2日間有難うございました。

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by trmt-ken | 2017-06-26 10:08 | 建築 | Comments(0)
上乃木の家オープンハウス【ご案内】
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スタッフの家のオープンハウスのご案内

住所:松江市上乃木4-4-13
日時:6月24日(土)・25日(日)10:00~17:00
お問合せ:0852-26-1196 寺本建築都市研究所(越野)

上乃木の坂道の途中に、スタッフの家が竣工しました。ご来場お待ちしています。
駐車場は御近所にもお願いしていますので、ご連絡ください。


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by trmt-ken | 2017-06-23 11:04 | 建築 | Comments(0)
オープンハウスのご案内-「スタッフの家つくり」-
スタッフの家つくり( その1)が終盤を迎えました。階段手摺で議論沸騰。外構と特注テーブルでうんうんうなり、1か月ほど予定がずれ込みました。私共が言うのもなんですが、さっそうとしたいい家です。
小さいけれど、大きい家。特に若い方にぜひ見て頂きたい家です。土地の探し方、お金の借り方、夫婦間の意見のまとめ方など、微妙な質問もどうぞ遠慮なく。
小さなお子様も大歓迎です。
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なお、スタッフの家つくり(その2・八雲町)は現在設計途上です。こちらもお楽しみに。

「上乃木片流れの家」オープンハウス予定
6月24日(土)・25日(日)
所在地:松江市上乃木
連絡先:寺本建築都市研究所 0852-26-1196
開催時間・駐車場など詳しくは追ってお知らせします。


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by trmt-ken | 2017-06-13 11:46 | 建築 | Comments(0)
いしだ心のクリニック
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「いしだ心のクリニック」が米子市都市景観施設賞を頂くことになりました。2013年夏に竣工、3年半が経ちました。
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薬局側立面
建築にとって本質的な、しかし通常はあまり表だって語られない「人と人の距離」が大切なテーマでした。視線や音をさり気なく制御すること・・・守られ、安心できる場所をつくること。
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玄関光庭
本当はどこでも必要なことなのだと思います。住宅でも、仕事場でも・・・。事務的に処理するための空間でなく、 自分を肯定し、深く考えることができる場を作りたいと願いました。木架構の森の中に光庭と前室を持つ診察室が潜んでいます。
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待合室:白雲木のある中庭
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待合室

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院長先生にも隠れ部屋が必要です

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by trmt-ken | 2017-03-19 18:22 | 建築 | Comments(0)
オープンハウスの駐車場について【ご案内】
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明日の住宅オープンハウス(東津田の住宅)について、いろいろお問合せを頂いています。駐車スペースを心配しておりましたが、北側の2軒目の駐車場をお借りすることができました。ご来場をお待ちしております。なお、引き渡し前の住宅ですので、トイレなどは使用できません。
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3月18日(土)10:00より16:00です。松江市東津田613-3
お問合せは寺本建築都市研究所 0852-26-1196(当日は転送にて現地で対応します)

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by trmt-ken | 2017-03-17 10:30 | 建築 | Comments(0)