カテゴリ:折々に・・・( 156 )
我が家の紫陽花へそまがり
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我が家の紫陽花は玄関を通せんぼするように、元気いっぱい。
しかも、人の目よりはるか遠くで、知らんぷりして傘のように白く咲く。
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家の裏ではひっそりと青い花。誰も見るものがないので、切り花とする。愛でて声をかけると花も喜ぶと聞いた。

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by trmt-ken | 2017-06-29 20:06 | 折々に・・・ | Comments(0)
生き物万華鏡
大雨にて新幹線がストップした日、電車も駅もびしょびしょで、ようやくたどり着いたお寺の境内では亀さんが今まさに産卵中。甲羅状の石積の鐘楼の陰。孵化すると、 子亀は砂の上を本堂裏の池まで大行進となるが、この道中が一番危険だとか。がんばれ!
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さて松江に帰りつくと、中庭には子猫が保護されていた。ふにゅとか、くしゃみのような声を出すだけで、おとなしい小さな猫。ケージから出るとのびのびと。ヨガの猫ポーズはこのようにやるべし。

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模型つくりのお邪魔虫。生き物好きの人をえり好み。青い服の上ではなぜか青い目の猫。

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by trmt-ken | 2017-06-27 19:05 | 折々に・・・ | Comments(0)
皇居周辺の自然
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大手町での集まりに出席。サインを頼りに地下を歩くが、表に出れば思いがけず 郷愁の自然。
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高層ビルの谷間に、雪柳やつつじなど住宅の庭に迷い込んだよう。皇居では天皇がひそやかに農業をされ、 証券・通信の集約拠点に私的な春が再現される非日常。
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しかし、もう少し息をさせてあげたい並木。現代の痛ましさと危ういバランスの春。
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by trmt-ken | 2017-04-08 20:56 | 折々に・・・ | Comments(0)
展示の共振-「つーぼ」さんにて-
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深い棚に絵本と何かが一つの世界をつくっています。思えば本の中でも、言葉と絵のひびきあいがある。言葉にならない部分、絵に現わしきれない余白・・お互いの余白が共振して心が揺れる。未分化の大切なながれ。どのようにこうした余白を守り切るかが、大人の役割か。

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ことば自身もころがって。お店で、初対面なのに昔から知っているような方との出会いがあった。外は桜。

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すこし前にはお雛様、今はちいさな金太郎さんの勢ぞろい。


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by trmt-ken | 2017-04-06 13:17 | 折々に・・・ | Comments(0)
くまさんの奥さんは点線が好き
ちょっとしたことで元気が出る・・という話。身に沁みてわかる。この2か月ほどみっしり仕事をしているが、どのようなときに元気が出るかというと、コンクリート打ち放しの点線を描くとき。ああ、ここも打ち放しにできるぞと思うと「にまにま」としてくる。逆に断熱材を張ったりして、点線が実線になると力が抜ける。打ち増し分2cmのささやかな喜び。図面上の点線なのに、我ながら変な趣味と自認してます。壁がぶちぶち途切れると機嫌が悪い。
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一方くまさんはといえば、色を塗ること。積算でも、徹底して終わりまで色を塗らないと気が済まない。計画の時からどれだけ色塗りをするだろう。・・・ゴールまであと少し。マラソンのような2か月の末に、 くまさんの家にももうすぐ春。
(礼)

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by trmt-ken | 2017-03-27 13:31 | 折々に・・・ | Comments(0)
水の音がする
雪の未明、静けさの中にいつもは聞こえない音が聞こえる。どこぞ遠くで、水が滴る音。またくまさんの蛇口の締め忘れかと、家の水回りを探索するも不明。布団にもぐるとまだ音がしている。

ああ、雪解け水が樋を落ちる音だ、と気づいてほっとする。水道料金にはね返るかどうかとはまた別の、安堵と幸せ感に浸って、再び朝寝に入る。あたたかな布団とかすかな水の音・・・未生以前に摺り込まれたなつかしい記憶か。
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地鎮祭の行われた乃白神社
昨夜は風が強く木製の建具はカタカタと鳴った。稲光と雷を伴う雪。先頃の雪では滑り落ちる音がトン、くらいだったが、今回はズ―――ドンと落ちる。明るくなったらどんなだろうか。

雪の日は子供に還る。

(礼)

雪との対話

2017.0213水の音がする

2017.0201

2017.0124大雪の贈り物

2016.0221凍てついて-雪かきの朝

2013.1230白の階段

2010.1231雪の大晦日です


http://trmtken.exblog.jp/15220114/


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by trmt-ken | 2017-02-13 18:04 | 折々に・・・ | Comments(0)
猫いよいよ佳境に入る
新聞連載の「吾輩は猫である」がいよいよ佳境に入る。11章、奇天烈な面々がそろう中での寒月君のアリア。
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思えば、漱石との出会いは、小学3年生の時のお話の時間にさかのぼる。毎朝30分、南総里見八犬伝、クオレ、レミゼラブルなどの一節を担任の先生が読んでくださった。その中に猫を主人公にしたお話があって、家に帰ってみたら、その本が、最も大事そうなガラス入りの本棚の上段にずらりと並んでいた。

朱と緑の布張りで、箱入りで、しかしルビがふってあり小学生にも読むことができた。坊ちゃんはその日のうちに読み、猫は少し苦戦した。…自分を猫と思わない猫同様、子供とは思っていない生意気な小学生の一丁上がり。それから何度読み返したことだろう。何度笑ったことだろう。限りない感謝を込めて、漱石先生ありがとう。
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落語のような活きの良さがいのち。週末でぶちぶち途切れないことを願う。

(礼)

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by trmt-ken | 2017-02-03 20:31 | 折々に・・・ | Comments(0)
雪を見上げて
サンライズ出雲のボールト天井から、朝ぼらけの雪を見る。雨になったり、霧になったりトンネルに入ったりしながら、ふと池澤夏樹「スティル・ライフ」の岬の雪を想う。天に向かって上昇する・・作品全体がこの場面のために組み立てられているのではないかとさえ思われる不思議な感覚。
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深沢七郎:「楢山節考」のおりんの死に場所、酷く同時に恩寵としての雪。雪が降ると人は淵に立つ。
この世にあの世を垣間見る。結ぶという言葉では地の力が強すぎて。ただ一方的であることの切なさ。
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そして中谷宇吉郎:雪は空からの手紙・・・雪が降る。松江に向かう寝台車より。
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(礼)

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by trmt-ken | 2017-02-01 21:36 | 折々に・・・ | Comments(0)
大雪の贈り物
音がない。雪に吸い取られてしまったように。ときどき屋根から雪がとんと音をたてて滑り落ちる。誰も出勤できず、自然と2度目の正月休み。
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あいかわらず泥縄の我が家では、塵取りを振り回し何度も外階段を雪かき。しかし、すぐに新雪が積もる。柔らかい雪の上に粒粒の雪、それから冷たい雨まじり。かき乱す人もなく層になって積もる。水分を含んだ雪が木々をしならせる。
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幼かったころ、東京では雪は稀人で、嬉しくて雪だるまと記念撮影さえした。すぐに泥が現われて、あまり白くなかったが。松江は白い雪。大変な思いの人もいるだろうが、それでも何度かは雪がないと山陰に住む甲斐がない。
(礼)

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by trmt-ken | 2017-01-24 20:03 | 折々に・・・ | Comments(0)
時間に忍び込む影
メールが不調、電話も不調で、落ち着かない数日を過ごす。奇妙にイライラしているのに気づく。スマートフォンは使っていないし、並みの人より情報におぼれてはいないはずなのに。
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本物だったら悲鳴だけど、木製なのでかわいいねずみ(ミントさんにて)

対照的な体験がある。3年間の留学中電話なし、テレビなしの生活をした。新聞は数日遅れが談話室にあるだけ、おまけに語学力の不足から、意識して聞こうと思わなければ自然に言葉が聞こえるということもなかった。不思議な静寂。古建築に集中して修行僧のように過ごす。先立つ白井晟一先生の下での日々から4年あまり、宝物のような時間であったと思う。

もちろん図面は手描きであった。レポートも手紙も手で書いた。・・機械の手を借りるようになって、自分の時間に何かが忍び込んできているような錯覚がある。モモの時間泥棒のおじさんみたいな見えない影。

3年の間に1回だけ東京の家に電話した。帰路途上のイスタンブールより「成田まで迎え頼む」。成田から東京までの電車賃にも事欠く綱渡りの生還であった。今一度あの体験をするかと問われれば身構える。あの世への階段の踊り場のような。危険かつ甘美な一歩。
(礼)

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by trmt-ken | 2017-01-19 13:22 | 折々に・・・ | Comments(0)