カテゴリ:折々に・・・( 155 )
重ね着の流儀
我が家は寒い。人それぞれの防寒対策。
私の場合、タートルネックセーターは3枚まで。それ以上だと首がまわらない。ヒートテック下着も当初これは暖かいと買い込んだが、重ね着すると息ぐるしい。人は皮膚でも呼吸しているのではないかな。

姉から新兵器として贈られた4枚重ね靴下…絹・ウール・絹・綿と重ねる。確かに暖かいが、靴が履けない。最初の2枚は指付なので、履くのにえらい時間がかかる。洗濯をすると靴下だらけになる。というわけで現在2枚(休日は3枚)までに省略して試行中。ちなみに、姉のところには洗面ボウルのようなスリッパがあった。 階段を転げ落ちそう。

欧州旅行中に出会った若者を思い出す本日の4コマ漫画。(1月23日朝日新聞より)

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「 コートなしで寒くありませんか?」で思い出すことあれど、それはまた別の日に「森のくまさん」にて。




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by trmt-ken | 2018-01-23 10:13 | 折々に・・・ | Comments(0)
年ごとにささやかに寿ぐ
新年は隠岐で迎えた。隠岐そばと隠岐風雑煮がことのほか好きで、スーパーであごだしを買い占め、(2袋しかなかった)ちゃんとそば用にさばいて焼いてあるサバを見つけ、ほくほくとして帰宅。松江で急に買い出しに出てもないことが多い。東京ならばなおさら。
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豪華なおせち料理は欲しくなくなった。ただ、素朴な出汁と柚子と岩ノリのそば、それから歳改めてのあごだしと岩ノリの雑煮で幸せ。

船で奇妙に上等なコートを着ている人がいた。なんだか特殊な職業みたい。雑誌に金額入りの毛皮のコートが載っていて、1千万以上の値段に噴き出してしまった。これ着てどうするの。だんだんそうした価値観の逆転現象が起きている。立派なもの、上等なもの、金ぴかなものはうらやむ対象ではなくなった。

建築も、かっては立派な空間にあこがれた。今、それがだんだん消えつつある。どこへいくのか…それはまだわからない。しかし、より素朴で単純なものへと向かっていくような予感がする。

あごだしの好きな東京の娘に送ったことがある。だしにする手間も惜しんで、おせんべいのようにぱりぱり食べたよし。親子相似て隠岐風流儀。

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by trmt-ken | 2018-01-22 21:37 | 折々に・・・ | Comments(0)
篠田桃紅さんという生き方
1月18日付山陰中央新報の記事に、目が止まり、そして時間が止まった。
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105歳という年月の輝きを見る。時間の感覚があいまいになる‥それを単なる衰えととらえず、新たな段階として受容する姿勢に感銘。振り返れば、さあ、これから35年もあるぞ。どのように向かおうか。(途中で消えるにせよ、とりあえず)

昨日と今日が溶け込んでいる…日本画の雲でぼかす手法にも似て。それから、水墨画やダビンチの背景や、上村松園の髪の生え際の美しさを想う。本日までパース三昧。こつは、きっちり描き切らずに、あいまいにすること。柔らかくふわっと。余白に残像が残るように。(礼)


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by trmt-ken | 2018-01-21 21:50 | 折々に・・・ | Comments(0)
長崎誠さんの弟子・川口淳平さんのこと
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本日の中央新報に、あれ、親しい顔が。 川口淳平さんの仕事が、長崎家の家伝の技とともに紹介されています。
昨年5月には清光院下のギャラリーにて【松江藩籐細工 長崎家の仕事展】が開かれました。様々なヒントを頂き、考えることの多い展示会でした。

【長崎家の歴史展@清光院下のギャラリー】
編む空間・積む空間 2017.0523
形式を繋ぐ 【松江藩籐細工 長崎家の仕事展】ご紹介2017.0521

松江の奥ゆかしさ 【松江藩籐細工 長崎家の歴史展】ご案内2017.0519
松江藩籐細工 長崎家の歴史展【ご案内】2017.0502
長崎家の歴史展【ご案内】2017.0428

【ミントチュチュレザーの午後】
緑を呼吸する2017.0604
あたたかな鉄・河原崎貴・中村摂子展2016.1216
指先という目-長崎家の仕事展-20161214
家を継ぐ・仕事を継ぐ覚悟 -松江藩籐細工長崎家の歴史展2016.1213
午後の仕事場2016.111328
MintChuChu-さんにて展示会開催中2016.1111
お帰りなさい私の頭-原洋一展によせて2016.11061030
猫軍団右往左往2016.1030
生活の中の建物2-2016.1020
スタッフの家つくり2016.0925
花を活ける器展-原洋一-2016.07016
ねこばすコバタロウの肝試し2016.0501
川口淳平鞄展2016.0216


生活の中の建物2015.0420
シマの中の猫2013.1014
春待猫2013.0214
現場より-ミントチュチュレザー2011.0624

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by trmt-ken | 2018-01-10 14:03 | 折々に・・・ | Comments(0)
愛用の文具-その2-
ホワイトの使い方
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黒のマスキングテープと同様、お気に入りかつ必需品なのが修正用ホワイト。くまさんも奥さんも揃って愛用。今年は年賀状からしてホワイトのお世話になった。原稿は確かに新メール番号なのに、なぜか仕上がりは旧番号。間違えては申し訳ないので、すべてホワイトで消して出した。(新番号は寺本建築都市研究所: info@trmt-ken.jpです。よろしく。)


さて、お世話になった先生からの年賀状。我々とどこか似ていて、時々ホワイトを使われる。今年はしかし大量に消してある。なんだろう。透かして見ると「高齢になりましたので、本年をもちまして賀状を遠慮申し上げます。」と印刷してあるのが読めた。それを消したうえに手書きの一言。…ということは私には来年もまた書いてくださるのかな、とちょっぴりほっこりした正月の朝。こちらからはいっぱい書いて出そう、と思うあまのじゃく。大体、消したものを読もうとすることが「あまのじゃく」だけど。

(礼)



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by trmt-ken | 2018-01-03 20:12 | 折々に・・・ | Comments(0)
謹賀新年2018
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今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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隠岐の島大久にて(吉田泰賀作)

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by trmt-ken | 2018-01-02 15:18 | 折々に・・・ | Comments(0)
文字に刻む音-蘇東坡によせて-
蘇東坡の詩は、重なる音の響きが心に残る。

鼓闐闐(てんてん)にはじまり、水潺潺(せんせん)に終わる詩。どちらも擬声語。旃、遠、邊、見、川、煙と脚韻を踏む旅立ちの歌。
如走馬で始まり如飛鳥で終わる詩。繚繞(りょうじょう:まつわりめぐること)、縹緲(ひょうびょう:遠方にかすかに見えるさま)畳韻を踏み長江の船旅をうたう。底を流れる杜甫の調べ。糸偏にからまるように。
滾滾(こんこん:湧き返って流れるさま)としてとうたう時、ここでも遠く杜甫を響かせる。

別の発見もある。蝌蚪(かと:オタマジャクシ)、耆耇(きこう:たのもしい老臣)、鼓鼙(こへい:馬上で打つ太鼓)と部分を同じくする文字が続く。これはとても偶然とは思えない。(検索しても出てこない漢字もあった)

繰り返しの音はあたかも鼓動のようで。そして、ふと振り返れば、季節を大事にする日本の歌は、四季の巡りをほとんど祈りのように唱えたのではないか。同じようにうたった歌人と唱和しているのではないか。昔、学校で詩歌を習う時、季語とか枕詞は意味がないように扱われてきたが、そんなことはないと思う。言葉の重なりや遊びにこそ、託すことのできる思いもある。言葉を数珠のように手繰りながら。
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蘇東坡:黄州寒食二首:中央公論社書道芸術より:
長江が増水して戸口から流れ込んで来そうなことを記すあたり。

「東坡」という号自身、 白居易の詩から採ったもの。王義之・顔真卿が文字の血肉となり、また敬愛する先人の調べを糧として。
(礼)

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by trmt-ken | 2017-11-21 21:54 | 折々に・・・ | Comments(0)
白井晟一の書展
11月21日より松山にて白井晟一の書展があります。11月22日は先生の命日。松江からは岡山経由約6時間。
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会期/11月21日(火)より27日(月)
会場/松山三越6階美術ギャラリー

書の世界は底知れぬ謎ですが、内容も分からずにいるのも口惜しく、ぼちぼちと蘇東坡の詩などを読んでいます。蘇東坡は何度も流刑(左遷)にあったり、順調とはとても言えぬ生涯にも関わらず、おおらかな詩風を保ちました。その悠々とした文字に惹かれます。一字一字にわずかに左から右にかけてパースペクティブな広がりがあり、雄大な感じがするのかなと思っています。
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蘇東坡「前赤壁の賦」(岩波文庫より)

白井先生の字は、直線でもかすかなS 字のゆらぎが見え、抱えた空間に肉体を感じます。人がすっくと立っているようです。建築空間に通底する感覚だと思います。
(礼)



白井晟一先生について
2017.0916
2015.1122 白井晟一先生の命日に
2012.0404【ご報告】

2012.0312 第11回建築カフェ 白井晟一に学んだこと
2010.1209 再び「建築家白井晟一精神と空間」展
2010.1009「建築家白井晟一精神と空間」展-その2
2010.0928「建築家白井晟一精神と空間」展-その1

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by trmt-ken | 2017-11-16 13:01 | 折々に・・・ | Comments(0)
スポーツという魔物
アスリートの心の問題に対する記事が目を引いた。
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スポーツの持つ勝たねばという「宿命」が、必ずしもプラスの効果ばかりではないということ。当然のことだが、プレッシャーが若い心を傷めることも多い。心ばかりでなく、体さえも・・・。選手生活のトラウマから抜け出す過程は、薬物依存症からの回復過程に驚くほど似ているという。

アスリートにならないでよかった。なれるかどうかは別として。それから話は跳ぶが、数学者にならないでよかった。
最近もう一つ思うこと、政治家にならないでよかった。
(礼)

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by trmt-ken | 2017-10-04 22:15 | 折々に・・・ | Comments(0)
日影ゆらぐ-続-
いろいろ器を磨いて、時刻を待つ。安部宏さんの茶碗も年月を経て縁の厚味や面の数も変遷していることに改めて気づく。(8面と9面のがあった)。醬油さし、ワイングラスなどもいつもより丁寧に磨いてスタンバイ。
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ワインカップは模様が出現、ふくらみのある醬油さしは出なかった。本日の日差しは気まぐれで、今後に期待を残す。

さて、遺跡の穴が、礼拝堂の窓が、彼岸や夏至冬至の日影に合わせて造られていることがある。人は神秘を感じ一年を待って祈ったのだろう。
日食の時(2012年5月21日)は、うろこ状になった木漏れ日がゆらいで、大きな魚が中庭のブロックの壁をざわっと動いたような気がした。臓腑までざわっとした。日光の恵みを受けて生きる生き物である証しか。(礼)

2012.0521


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by trmt-ken | 2017-10-02 16:49 | 折々に・・・ | Comments(0)