新年は隠岐で迎えた。隠岐そばと隠岐風雑煮がことのほか好きで、スーパーであごだしを買い占め、(2袋しかなかった)ちゃんとそば用にさばいて焼いてあるサバを見つけ、ほくほくとして帰宅。松江で急に買い出しに出てもないことが多い。東京ならばなおさら。
豪華なおせち料理は欲しくなくなった。ただ、素朴な出汁と柚子と岩ノリのそば、それから歳改めてのあごだしと岩ノリの雑煮で幸せ。 船で奇妙に上等なコートを着ているが男の人がいた。なんだかこわい職業みたい。雑誌に金額入りの毛皮のコートが載っていて、1千万以上の値段に噴き出してしまった。これ着てどうするの。だんだんそうした価値観の逆転現象が起きている。立派なもの、上等なもの、金ぴかなものはうらやむ対象ではなくなった。 建築も、かっては立派な空間にあこがれた。今、それがだんだん消えつつある。どこへいくのか…それはまだわからない。しかし、より素朴で単純なものへと向かっていくような予感がする。 あごだしの好きな東京の娘に送ったことがある。だしにする手間も惜しんで、おせんべいのようにぱりぱり食べたよし。親子相似て隠岐風流儀。
by trmt-ken
| 2018-01-22 21:37
| 隠岐の島たより
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by 寺本建築・都市研究所 タグ
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