雪を見上げて
サンライズ出雲のボールト天井から、朝ぼらけの雪を見る。雨になったり、霧になったりトンネルに入ったりしながら、ふと池澤夏樹「スティル・ライフ」の岬の雪を想う。天に向かって上昇する・・作品全体がこの場面のために組み立てられているのではないかとさえ思われる不思議な感覚。
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深沢七郎:「楢山節考」のおりんの死に場所、酷く同時に恩寵としての雪。雪が降ると人は淵に立つ。
この世にあの世を垣間見る。結ぶという言葉では地の力が強すぎて。ただ一方的であることの切なさ。
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そして中谷宇吉郎:雪は空からの手紙・・・雪が降る。松江に向かう寝台車より。
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(礼)

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by trmt-ken | 2017-02-01 21:36 | 折々に・・・ | Comments(0)
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