手触り・陰影・映り込み
「ひびきあうもの展」においてたとえば川口さんの、籐・布・紐・皮の手触りを慈しむとき、自分も、ものつくりの側の人間だなと思います。土壁のざらざら、煉瓦壁のごつごつ、和紙の半透明、畳の艶…そうした手触りの連続としての空間もあると思います。曲面を好んだ建築家には、共通してその傾向が強く見えます。
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アトリエNO.5(白井晟一1952年)


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川口淳平・かご

たとえば米田由美子さんの白いオブジェにしても、曲面をなでるように光が動き、淡い半影と、本影と、ざらっとした表面が影の諧調を作っています。うす暗い時・明るい時それぞれに異なった美しさを見せます。
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米田由美子

さらに、ガラスの可能性についても発見がありました。ホグランの置かれた薄いガラスが、周囲の緑を映しこんで、共鳴するように緑に発光していました。遮断とも透過とも異なる可能性。
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ホグラン
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そして北欧の建築家レイヴィスカの教会に、光と影の壁面があります。樋野由紀子さんの織物のイメージに通じて、さわやかで透明感があります。レイヴィスカはシャイな方だそうです。織物にもどんな仕事にも人柄が出るなあ、と胸に手を当て、畏れとともに思ったことでした。
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レイヴィスカ:教区センター(A+Uより)
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樋野由紀子:マット

作品のご紹介、は自分の仕事に引き寄せて関心の高いものが中心となりました。
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なんでもアートに見えてしまう、夢見心地の1週間。うちの浴槽まで。
(礼)

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by trmt-ken | 2015-06-12 11:23 | 折々に・・・ | Comments(0)
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