彫塑・絵画と建築の関係
大学のバリケードの中で、進むべき道が全く見えなかった頃、真っ暗な中から引きだしてくださったのが、絵画の田辺謙輔先生です。建築を学ばれた後、画家(春陽会)となられた。建築の学生は絵の好きな人もいるけれど、目も当てられぬ水準の学生もいて、しかしながら、どんな作品にもいいところを見つけて、褒めてくださった。本当に絵がお好きだったと思う。普通石膏デッサンで1年が終わるのだけれど、私はなかなか卒業せずに油絵まで指導して頂いた。
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横浜の先生のアトリエで隣で描いた一枚。背景の構成、モデルのポーズなど、画布に向かう前の仕事の大切さも学んだ。亡くなられて久しいが、いまだに、褒め殺しにあった面々が先生をしのんでご自宅に参集する。
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【裸婦立像】彫塑は新制作協会の城田孝一郎先生に指導を受けた。立像は支柱の組み立て(鉄柱と木材を棕櫚縄で固定)でほとんどが決まる。粘土の練り方、養生、何もかも一から教わった。授業で製作した作品2点。好きな彫刻家はドガ。城田先生も建築の学生が学ぶべきことは、「骨格と力の流れ」と考えられ、ほっそりしたモデルをお願いした。
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【老人頭部】頭部モデルも初心者には骨格が良くわかる髪のない人がよいとのことで、元鳶職のおじいさんを探してお願いした。なお、身近にも髪のない人がいるが、今のところあまり創作意欲はわかない。

絵画も彫塑も、モデルと相対しているときには火花が散るような緊張感があり、終わると呆けたようになる。一方建築は80%程度の力を長期間持続し続けるようなところがある。そろそろ仕事の組み立てを考えなおす時期かもしれない。80歳から水泳を始めて100歳で高齢者新記録との記事があり、そちら方面のおすすめもあり。先は長いというべきか。おめでたいというべきか。
(礼)

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by trmt-ken | 2015-05-03 19:34 | 折々に・・・ | Comments(0)
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