イスラム・キリスト・ユダヤ教の間に―スペイン便り その3
イスラム教・キリスト教・ユダヤ教文化の混合について
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トレド:サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会(ユダヤ教会からキリスト教会に)

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ユダヤ人街にあり、5廊式の馬蹄形アーチの壁の上に木架構を載せている。ボールト天井でないため、列柱は開放的。

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正面:木架構が現れている

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床にはユダヤの星


イスラム文化の華を残して無血開城したアルハンブラ(Alhambra)だけでなく、スペイン全土があるときはイスラム統治下に、ある時はキリスト教統治下に置かれた。しかし住民すべてがその都度入れ替わるわけではなく、異教徒として他文化を受容し、変容してきた。モサラべ様式(イスラム統治下のキリスト教文化)、ムデハル様式(キリスト教統治下のムスリムによる文化)があり、またユダヤ教も併存していた。

南仏のロマネスク教会にイスラム文化の影響が濃いことは知っていたが、スペインではほとんど体幹をなすほどに融合し、混合自身が文化と感じられる。

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トレド:サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会(ゴシックとムデハル様式の混合様式)

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修道院回廊1階はゴシックのリブヴォールトが庭園を巡り、2階の回廊は混合様式。

12・13世紀にトレド翻訳学派と呼ばれる学者が活躍。
イスラム・ユダヤ・キリスト教徒との共同作業により古代ギリシャ・ローマの文献がアラビア語からラテン語に翻訳されたという。(ルネッサンスを準備した大翻訳時代)
「イスラム国」関連ニュースが飛び交う中、異質文化の共存した古都トレドを歩いた。
(礼)

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by trmt-ken | 2014-10-26 18:30 | 折々に・・・ | Comments(0)
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