天窓を開けると

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天窓を開けると、空気が流れるのが分かります。自宅の一室。毎晩はしごを上って、屋根裏を寝場所にさだめています。コンクリートブロックの上に、木架構の寄棟、頂部にトップライトを設置。金物で固定した構造は、新潟の汎構造設計の坂上さんの設計です。鉄板屋根で、雨や雪のずり落ちる音など、自然の音はよく聞こえ、夏に屋根裏で寝るという不可思議なことをやっています。もちろんエアコンなしです。

20年前頃より、こうしたRC(鉄筋コンクリート)やCB(コンクリートブロック)と木の混構造の建物を坂上さんの構造設計によりいくつか設計し、自宅もその1つになります。2種類の木架構を載せ、1つはアトリエに1つは個室としています。

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自宅アトリエ

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五箇中学校階段ホール

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仁摩図書館天窓

木の架構は、工事中のほうが魅力的なことがあります。天井裏や壁の中に隠してしまうのは勿体ないとおもうことがしばしばです。この天窓も、模型段階で、なるべく架構を見せようと設計変更しました。斜めのブレースや方杖の中にいると、森に迷い込んだように感じます。シンボルツリーは欅の株立ち。樹木と人工の森の対話をねらっています。

ヨーロッパ中世には、南の方の壁の多いロマネスク建築から、石の裸の構造をあらわにしたゴシックへと進化を遂げた歴史があります。過程の美しさ、構造そのものの美しさに目覚めた先人に深く共感します。
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by trmt-ken | 2012-08-13 09:50 | 建築 | Comments(0)
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