石が浮遊するとき ―La Sainte Chapelle
パリに旅行する友人へ伝えたいこと。

ゴシック建築はフランスで華開いた建築様式です。中でもシテ島のノートルダムの直ぐ近く、裁判所の中庭にあるサント・シャペル(Sainte Chapelle)は傑作と思います。13世紀中葉、城に接続する礼拝堂として建てられました。

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By Thomas Shotter Boys (England, London, 1803-1874)
Wikimedia Commonsより

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細い廻り階段を上がりきると王室用の上階に出ます。殉教の茨の冠を聖遺物として納めていたという建物は王冠のようなイメージをもち、石は重力をなくして浮遊するかのようです。似た規模と形式を持つ礼拝堂はヴァンセンヌサン=ジェルマン=アン=レーランスなどにもありますが、サント・シャぺルの特別な感じはこの強い象徴性によるかもしれません。
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夕べにはこの宝石のような空間で音楽会が開かれることがあります。夏は10時頃まで夕暮れが続き、ステンドグラスの色の変化を堪能する体験です。私はモーツアルトの五重奏を聞きましたが、音はあれ?という感じでした。前後の音が重なって混乱しているように思いました。きっと空間によって合う速度や編成が異なるかもしれません。
よい旅になりますように。
(礼)

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by trmt-ken | 2011-03-10 00:00 | 折々に・・・ | Comments(0)
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