「建築家 白井晟一 精神と空間」展-その1
「建築家 白井晟一 精神と空間」展が群馬県立近代美術館にて開かれています。
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大学を卒業して、ここしか行きたいところはない、と押しかけたのが白井先生の事務所でした。ご自宅(虚白庵)の片隅にある緑色の大理石の床の小さな部屋で、毎日字を書いていました。
その部屋に灰皿が1つありました。円周に文字が刻まれ、字間が広く何ともいえず典雅だったのでいい文字ですね、と昱磨さんに申しましたところ、「おやじが字が気に入って買ったものですよ」と教えてくださいました。そんな宝物がさりげなく置かれていました。
あるとき、「顧之書」とやわらかい鉛筆でさらっと書かれた文字を版下にする課題がありました。少し直したものも造るようにいわれました。まる一日格闘しましたが、最初の、原稿になるべく忠実に造ったもの以上のものがどうしてもできないのです。悪くはないのですが、何か、香りのようなものががぬけてしまうのです。どうだ、と先生がこられたときにはほとんどはんべそでした。
白井先生はその半べその報告を聞いて、ややあって、勉強したな、と言われました。

展覧会は9月11日から11月3日まで。
10月9日(土)にはシンポジウムがあります。パネラーは布野 修司、松山 巌、宇野 求、松隈 洋、中谷 礼仁(敬称略)。なお、23日に予定されていた磯崎新の記念講演会は中止とのことです。
(礼)

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by trmt-ken | 2010-09-28 00:40 | 折々に・・・ | Comments(0)
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